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西岡 V7は通過点!自信の米グローブ初選択

[ 2011年10月2日 06:00 ]

計量後に対面する西岡(右から2番目)とマルケス

WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

(10月1日 米ラスベガス MGMグランド・ホテル&カジノ)
 WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量が9月30日(日本時間10月1日)、米ラスベガスのMGMグランドホテルで行われ、王者・西岡利晃(35=帝拳)がリミットちょうどの55・3キロ、同級2位ラファエル・マルケス(36=メキシコ)は54・9キロで一発パスした。西岡はキャリア初となる米国製のグローブを選択。世界初戴冠と海外防衛に成功したV2戦と同じシルバーのトランクスを着用し、マルケスを撃破する。

 米国製・グラントのグローブを左手に着用した西岡が、感触を確かめるように葛西トレーナーの手のひらに拳をぶつけた。試合で初めてグラントのグローブを使用する西岡は「握り心地と握り具合を大事にしている。本当にフィットしているんですよね」と話した。

 これまでモンスターレフトと呼ばれる左の破壊力を追求していた西岡は一般にパワーが一番伝わりやすいと言われるメキシコ製・レイジェスのグローブを使用していた。だが帝拳ジムの本田明彦会長(64)は「レイジェスは拳を痛めやすいから不利を覚悟の上でグラントを選んだみたい」と変更の理由を説明。KOにこだわりを見せる西岡だが、マルケス戦の先のビッグマッチを見据え、威力が軽減されるグローブで勝負する。裏を返せば、それでも勝てるという自信の表れだ。

 一方で、トランクスは“最強のもの”を着用する。カラーはシルバーで、これは初戴冠とメキシコで海外防衛に成功した時と同じ。重圧のかかった試合を突破してきた縁起のいいカラーで臨む。カジノの賭け率は28日発表の5対1からさらに広がり5・2対1で王者有利。それでも「賭けはなんにも関係ない。今は試合が楽しみで仕方がない」と集中力を高めた。

 試合には4階級制覇王者のWBO同級王者ホルヘ・アルセ(32=メキシコ)も来場予定。次戦の相手に浮上している3階級制覇王者ノニト・ドネア(28=メキシコ)に続き、“新たな刺客”となる。西岡はリングを見つめ「テレビで見ていた場所でやるんですよ。最高じゃないですか。僕のキャリアの中で一番大きな試合。楽しみで仕方がない」とボルテージを上げた。

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