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泥沼4連敗で引退危機 桜庭9カ月ぶり復帰戦も惨敗

[ 2011年9月25日 06:00 ]

9カ月ぶりとなる復帰戦でカブラルに敗れた桜庭

DREAM「17」ウエルター級ワンマッチ5分3R ●桜庭和志―ヤン・カブラル○

(9月24日 さいたまスーパーアリーナ)
 総合格闘技のDREAM「17」が24日、さいたまスーパーアリーナで行われ、“IQレスラー”桜庭和志(42=ラフター7)が9カ月ぶりの復帰戦で敗れた。ヤン・カブラル(28=ブラジル)に2R2分42秒、肩固めで一本負け。これで4連敗となり、絶体絶命の引退危機に立たされた。バンタム級世界トーナメント1回戦では、今成正和(35=チームローケン)が一本勝ちしたが、日本GP覇者の所英男(34=リバーサル所プラス)は判定負けした。
【対戦結果】

 まさかの惨敗だった。復帰戦に臨んだ桜庭はいきなりカブラルの左フックを浴びてグラリ。左右の連打で反撃したものの、相手にテークダウンを許してしまった。2Rはパンチを避けながら前に出たが、2分42秒、肩固めで一本負けした。

 昨年10月にはジェイソン“メイヘム”ミラーに人生初の一本負け。その後、ミドル級からウエルター級に転向した。昨年大みそかのDynamite!!ではマリウス・ザロムスキーの持つタイトルに挑戦。しかし、1Rで右耳がちぎれて無念のレフェリーストップとなった。今年3月に両耳を手術し、万全の態勢を整え復帰戦に臨んだ。

 「今回は急に(体重を)落としたのが良くなかった。自分の適正は93キロですね」と冗談交じりに話したが、顔面の傷は痛々しい。42歳という年齢を考えると限界が見え始めているのは確か。格闘技界をけん引してきた男の最後は、もうそこまで来ている。

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