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興毅 緊迫の48秒間!06年以来のメンチ切り

[ 2011年5月6日 06:00 ]

調印式を終えにらみ合う亀田興毅とダニエル・ディアス(右)

WBA世界バンタム級タイトルマッチ

(5月7日 大阪府立体育会館)
 興毅がついにメンチを切った!初防衛戦の調印式が5日、大阪市内のホテルで行われ、亀田興毅(24=亀田)が挑戦者と初対面。原点回帰となる故郷・大阪での初の世界戦を前に、06年8月1日のファン・ランダエタ戦の前日計量以来、実に1738日ぶりのメンチ切りでダニエル・ディアス(27=ニカラグア)を挑発した。また「大阪の力を被災地へ」とのテーマに「届け!!大阪の力」とメッセージが入った“復興グローブ”も公開された。

 長いブランクを経てのメンチ切りは、自分より身長が7・9センチ高い挑戦者との距離感を間違えて近づきすぎたため「バックして目を合わせた」。両者の鼻先がこすれるほど接近したすさまじいにらみ合いは48秒間にも及んだ。ヒートアップした興毅が三男・和毅仕込みのスペイン語で「PENDEJO(この野郎)」と吐くと、ディアスも同様に言い返し、最後は関係者が間に入って“メンチ対決”はドローに終わった。

 07年10月の次男・大毅―内藤大助戦。前代未聞の反則行為により世間から非難を浴びた。その後も父・史郎氏の暴言問題などがあり、亀田家らしいパフォーマンスは長期にわたって自粛されてきた。だが、興毅にとって「小さい頃からの夢」だった大阪での初の世界戦を迎え、約5年間眠っていた闘争本能を呼び起こした。

 ボルテージは最高潮に達した。「手が長いからなんなん。背が高いから何?」。夢を追い続けた24年間。体格差のハンデは関係ない。メンチ対決は判定に終わったが、高ぶる気持ちをエネルギーに変え“復興グローブ”をディアスに打ち込む。

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