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西岡 勝って本場英国でV5だ!

[ 2010年4月29日 06:00 ]

<ダブル世界戦調印式>調印式を終え、ファイティングポーズの西岡(左)とバンゴヤン

 ダブル世界戦(30日、日本武道館)で4度目の防衛に挑むWBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(33=帝拳)が近代ボクシング発祥の地、英国で防衛戦を行う可能性が出てきた。

 30日の同級10位バルウェグ・バンゴヤン(23=フィリピン)戦をクリアすれば、5度目の防衛戦はランキング上位の挑戦を受ける指名試合が有力。同級1位の英国人ランドール・マンロー(29)相手に、V2戦のメキシコに続く海外での防衛戦構想が浮上する。
 28日に都内で行われた調印式後の写真撮影。硬い表情の挑戦者の横で、西岡は自信の笑みを浮かべた。「KOは分からないが、勝つことは確信している」。WBCルールでは指名試合の期限は1年。今回勝てば次戦は昨年5月以来の指名試合が有力で、23日に同級3位テラザス(メキシコ)を9回TKOで下し、次期挑戦権を獲得したマンローが相手となる。興行権は西岡陣営が持つが、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内事務局長は「英国のボクシング人気は高い。王者に高額なファイトマネーを払ってでも地元で、というケースは十分考えられる」と話した。
 西岡は「王者として誰とでも、どこででも戦う」が口癖で、本場での試合はむしろ望むところ。日本人選手の英国での世界戦となれば、68年にWBCフェザー級王座決定戦に出場した関光徳以来42年ぶり、防衛戦なら史上初の快挙となる。

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2010年4月29日のニュース