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黒木追い上げ及ばず…「負けは負け」

[ 2010年3月28日 06:00 ]

8回、オーレドン・シッサマーチャイ(右)のアッパーを浴びる黒木健孝

 WBCミニマム級タイトルマッチが27日に行われ、世界初挑戦の同級4位・黒木健孝(28=ヤマグチ土浦)が王者オーレドン・シッサマーチャイ(24=タイ)に0―3の判定で敗れた。

 最終回、黒木の左がまともにあごをとらえた。ガクンと王者の腰が落ちたが、コーナーロープでダウンは免れた。結果的にこのKOチャンスを生かせなかったのが1点差2人、2点差1人の採点を分けたが、黒木は「負けは負け。もっと差があると思った」と話した。

 長崎・佐世保の定時制高校を卒業後、茨城・土浦へ。ジム屋根裏の部屋に6年間も住んだ。バランスの悪い変則スタイルは王者のカウンターの餌食になったが、後半は猛烈に追い上げて11回には右でダウンを奪った。オーレドンは「黒木は強かった」と話したが「そんな言葉は聞きたくない」。結果以外に興味がないのも、黒木らしさなのだろう。

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2010年3月28日のニュース