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中邑V4!帝王に強さ見せつけたヒザ3連発

[ 2010年1月5日 06:00 ]

高山善廣(左)にボマイェを見舞う王者・中邑真輔

 新日本の東京ドーム大会が4日に行われ、IWGPヘビー級選手権は、中邑真輔(29)が高山善廣(43)を15分51秒、片エビ固めで破り4度目の防衛に成功した。ノアのGHCヘビー級選手権は杉浦貴(39)が後藤洋央紀(30)を足首固めで下して初防衛。IWGPジュニアヘビー級選手権はノアの丸藤正道(30)がタイガーマスク(年齢非公表)を倒して、史上初のメジャー3団体のジュニアタイトルを獲得した。

【試合結果


 壮絶な打撃戦の末に中邑がボマイェ(顔面へのひざ蹴り)3連発で高山を下し、新日本の至宝を守った。ベルトを手にガッツポーズをつくった王者がリング上で「過去を今に、今は未来に続く。今を生きるしか未来はつくれない。オレはきょうを生きた」と熱い思いを口にすると、4万1500人の大観衆からは大歓声がわき起こった。

 中邑にとって高山は因縁の相手。03年12月31日のDynamite!!でアレクセイ・イグナショフと総合ルールで戦い、その4日後の東京ドーム大会では、顔を負傷した状態のまま高山を相手にIWGPとNWFのダブルタイトル戦を行った。辛うじて勝利したものの、高山のひざ蹴りを顔面に食らい、右眼窩(か)底を骨折。防衛戦ができずにタイトルを返上する苦い経験を味わった。そんな高山を意識してか、昨年からボマイェを多用。今では必殺技にまで昇華させた。因縁の相手を撃破し「花道からリングへ向かうまで、いろんなことを思い出した。6年前よりも自分が少しでも成長した。強くなったと思いたい」と白い歯を見せた。

 試合後のリングに中西が登場し次期挑戦者となることをアピール。王者は「上がってきたことだけは評価するが」と言いつつも「待ち疲れてチャンスを逃したやつ。遅いよ、という言葉だけ」と対戦には消極的な様子だった。だが、菅林直樹社長は「突然のことだが検討したい。新日のリング内では限られてくるし、中西は資格はある」と1月30日の後楽園大会か2月14日の両国大会で挑戦させる意向を示した。今後の展開が注目されるが、中邑は「歩みを止めずに2010年を走り続けたい」と、ひたすら防衛ロードを突き進むだけだ。

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2010年1月5日のニュース