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40歳・吉田は引退示唆「心に期するものが…」

[ 2009年12月31日 06:00 ]

対戦相手の石井慧が会見を欠席したため、1人でファイティングポーズを取る吉田秀彦

 【Dynamite!!】柔道王・吉田秀彦(40=吉田道場)が初めて引退を示唆した。東京・新宿で行われた直前公開記者会見。対戦相手の石井は欠席したものの、黒いスーツに身を包んだ吉田は戦極代表として姿を見せた。「久しぶりにこういう所にくると昔のPRIDEを思い出す」と懐かしそうに話すと、続けざま自らの去就について言及。「石井との試合が決まってから心に期するものがあった。あしたはいい試合をお見せします」と遠回しな表現ながら、石井戦を最後に引退する覚悟を示した。

 吉田について所属事務所ジェイロックの國保尊弘社長は「勝っても負けても石井戦が最後という決意でやってきた」と引退する意向であることを認めた。さらに「今回は魔裟斗選手の引退試合があり、それに水を差すことは本意ではない。どこかで吉田には花道をつくってやりたい」と来年春にも引退試合を行うことを明言した。

 02年に総合格闘技に転向して以来、先頭に立って戦ってきた吉田だが、40歳を迎え、肉体的にはボロボロの状態。これまでの練習中にも右すねを打撲するなどアクシデントもあったが、それでも懸命に調整してきた。「アラフォーの力を見せる」と吉田。持てる力のすべてを石井との試合で出し尽くす。

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2009年12月31日のニュース