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粟生、王者“いちゃもん”に大人の対応

[ 2009年3月11日 06:00 ]

調印を終え、笑顔で握手するオスカー・ラリオス(左)とは対照的に粟生隆寛は複雑な表情…

 粟生隆寛(24=帝拳)が、王者陣営の陽動作戦を世界奪取の吉兆にする。WBCフェザー級タイトルマッチ(12日、後楽園ホール)の調印式が10日、都内で行われ、王者オスカー・ラリオス(32=メキシコ)陣営から思わぬ注文が付けられた。王者に赤、挑戦者の粟生には黒の同じ日本製グローブが用意されたが、王者陣営が「黒の方がいい」と主張。急きょ本番では両者が同じ黒で拳を交えることになった。

 やりとりを眺めていた粟生は「長谷川さんの時もそうだったけど、良い流れですね」と笑顔。兄貴分と慕うWBCバンタム級王者・長谷川が、06年3月に前王者ウィラポン(タイ)と再戦した際、同じようにクレームを付けられた。双方が赤のグローブで戦った結果、長谷川は9回TKOで返り討ち。粟生は「いちゃもん付けた方が負けている。KOするつもりで練習してきたし、それを実行するだけ」と話した。

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2009年3月11日のニュース