【競泳】花車優 200M平泳ぎで初の五輪代表内定 「日本のお家芸、金メダル獲る」

[ 2024年3月21日 20:36 ]

競泳国際大会代表選考会第5日 ( 2024年3月21日    東京アクアティクスセンター )

<競泳パリ五輪代表選考会第5日目>男子200メートル平泳ぎ決勝、力泳する花車優(撮影・西尾 大助)
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 男子200メートル平泳ぎ決勝で花車優(24=イトマン東京)が2分7秒7で2位に入った。派遣標準記録2分8秒48を突破し、五輪代表に内定した。

 「初五輪は凄くうれしい。2ブレは日本のお家芸。(渡辺と)2人でメダルを獲りたいし、僕が金メダルを獲る」とレースで優勝して2大会ぶりの五輪代表に内定した渡辺一平との共闘を誓った。

 ギリギリのタイミングで環境を変えた。昨秋に五輪平泳ぎ2大会連続2冠の北島康介氏らを育てた平井コーチのもとを離れ、バタフライで世界大会4大会連続メダル獲得中の本多灯を指導する堀之内コーチに師事。キッコーマンも退社して、所属もイトマン東京に変えた。22年世界選手権ブダペスト大会で銀メダルを獲得したが、昨夏の世界選手権福岡大会は代表落ち。ハイレベルな200メートル平泳ぎでパリ切符を得るため「心機一転、納得してパリに向かいたい」と決断した。

 理詰めで勝ち筋を逆算するタイプ。ライバルのベスト記録や得意の展開、予選と準決勝の調子などを分析してレースプランを練る。自在に泳ぎのテンポを操る器用さがある半面、爆発力に欠け、自己ベストは2分7秒99にとどまる。堀之内コーチは「賢いのでレースを型にはめる作業をする。その型から外したい。緻密さじゃなくて、男らしさ、勝負師の一面を引き出したい」と殻を破るためにはリミットを外すことが必要と判断。前半を慎重に入りすぎる悪癖と決別させるため「(2分)5秒台、6秒台のポテンシャルはある」と言い続けてきた。

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