バレー男子・高橋慶帆はパリの灯だ!大学生×Vリーガー“二刀流”で五輪たぐり寄せる 法大ストレート勝ち

[ 2023年11月29日 04:33 ]

バレーボール 全日本大学選手権第1日   法大3-0新潟大 ( 2023年11月28日    東京・エスフォルタアリーナ八王子ほか )

<法大・新潟大>笑顔を見せる法大・高橋慶帆(撮影・西尾 大助)
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 男女の1回戦が行われ、男子では日本代表のオポジット高橋慶帆(けいはん、2年)を擁す法大が新潟大にストレート勝ちした。高橋は第1セットのみの出場ながら6得点で初戦突破に貢献。大会後にVリーグのジェイテクトに加入するスパイカーは大学生とVリーガーの“二刀流”でパリ五輪を目指す。ネーションズリーグ、パリ五輪予選に出場した日本代表のアウトサイドヒッター甲斐優斗(2年)がいる専大は京産大を3―0で下した。

 高橋が格の違いを見せつけた。強烈なスパイクでチーム3点目を挙げ、7点目はブロックの上から角度のあるスパイクを打ち込んだ。腰の状態が万全でないこともあり第1セットだけで退いたが、ブロック2得点を含む6得点で快勝の流れを築いた。昨年は初戦で敗れているため試合後は「大きな大会でストレート勝ちできてうれしい。コンディションは良くない中でも点を取るということはできた」と表情を緩めた。

 バレーボールを始めたのは中学2年時。成長ぶりはすさまじい。習志野高時代にインターハイ、春高バレーで活躍。今年初めて日本代表に選ばれ、5月の中国戦でデビュー。若手主体だった秋のアジア大会で銅メダル獲得に貢献した。

 イラン人の父と日本人の母を持ち、1メートル93の長身で手足が長い。最高到達点は3メートル57で石川祐希(3メートル53)を上回る。代表のブラン監督も期待する若手に挙げ、パリ五輪メンバーに入る可能性も十分。端正なマスクで人気も急上昇中だ。今大会後にVリーグのジェイテクトに加入する。大学2年生でのVリーグ入りは異例だが、五輪の舞台に立つため高いレベルへの挑戦を決断した。

 29日の2回戦は明大と対戦する。秋季リーグ戦まで2部に在籍した法大にとっては格上だ。「自分たちのバレーを展開することが必要になる。そこにフォーカスを当てていきたい」。節目の大会でチームをけん引し、Vリーグへ。その先にパリへの道が続くと信じて、走り続ける。

 ◇高橋 慶帆(たかはし・けいはん)2003年(平15)10月13日生まれ、千葉県旭市出身の20歳。イラン人の父と日本人の母を持つ。名前の「ケイハン」はペルシャ語で「世界」。小学2年でサッカーを始めたが、中学入学後に成長痛などの影響でやめて2年時にバレーボールを始めた。習志野高では3年連続春高バレー出場。3年時にインターハイ出場。22年法大に進学。同年U―22日本代表選出。今年日本代表初選出。1メートル93、83キロ。オポジット。

 ≪甲斐 サーブで貢献≫専大の甲斐はパリ五輪予選でも披露した豪快なジャンプサーブで勝利に貢献した。昨年は初戦で敗れただけに「初戦突破はうれしい。3セットとも出だしが良かったので、自分たちがやりたいようにできた」と笑顔で話した。4年生の兄・孝太郎はサントリー入りが決まっている。2人で一緒に戦う学生最後の大会だけに思い入れも強い。2回戦は前回覇者・筑波大が相手。「チャレンジャーとして挑戦したい」と引き締めた。

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