沙羅 復活へ陵侑トレ 昨季W杯初の勝利なしで総合10位 スノージャパン記者会見

[ 2023年11月3日 04:36 ]

スノージャパンの会見に臨んだ(左から)全日本スキー連盟の原田雅彦副会長、小林陵侑、高梨沙羅、堀島行真、長谷川帝勝、鬼塚雅
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 全日本スキー連盟は2日、本格的なシーズン開幕を前に都内で「2023/2024スノージャパン記者会見」を開催した。ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(27=クラレ)は、オフに同男子の小林陵侑(26=チームROY)らと合同練習を行うなど、新体制で新シーズンへの準備に着手。11~12年発足の女子W杯で初の勝利なし、自己ワーストの総合10位に沈んだ昨季からの巻き返しを誓った。

 来月2、3日のW杯開幕戦(ノルウェー・リレハンメル)を1カ月後に控え、高梨の表情は明るかった。「まだ自分のジャンプは出来上がっていない」としつつ、今季は小林陵、中村直幹(フライングラボラトリー)の同学年3人で練習し、フィンランド人のヤンネ・バータイネン氏らコーチ2人の指導を受ける体制に。「今までと体制が変わって迎えたシーズンだったが、凄く新鮮だった」と話した。

 練習では一緒に飛ぶことで、2人の技術を吸収。「パワーや体の使い方、足の使い方がとてもうまい。凄く学ばせてもらっている」といい、成長の速さも実感しているという。精神的にもポジティブ思考の小林陵から、悩んでいる時に「死にはしない」と声を掛けられて開眼。「今は“死ぬこと以外はかすり傷”と思うようにしている」とタフになりつつある。

 30年の招致を目指していた札幌五輪は、34年を含めて絶望的な状況となった。「初めてジャンプを見る子たちにも何かを感じてもらえたのかなと思う」と残念がったが、その分はW杯での活躍を誓う。「日本女子のレベルも上がっているし、(昨季に続き)表彰台独占を今年もできるように頑張りたい」と宣言した。

 ≪モーグル男子・堀島「4勝目指したい」≫フリースタイルスキー・モーグル男子の堀島行真(トヨタ自動車)は「今季は16試合ある。今まで3勝はしているので、4勝を目指したい」と目標を掲げた。8月から2カ月間はノルウェーで雪上練習を行い、エアを強化。年々エアのレベルがアップする中で、今季は堀島自身も難度を上げる予定で、「ダブルフルツイストが必要になる。(合宿で)100本近く飛べたので、今後につながれば」と話した。

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