【TOTOジャパンC】岩井明愛 大会レコードタイ63で単独首位発進「新しい歴史つくりたい」

[ 2023年11月3日 04:45 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第1日 ( 2023年11月2日    茨城県 太平洋クラブ美野里C=6598ヤード、パー72 )

18番、バーディーパットを決め笑顔でホールアウトする岩井明愛(撮影・会津 智海)
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 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会(LPGA)公式戦で、日本女子ツアーも兼ねるビッグトーナメントが開幕。大会初出場の岩井明愛(21=Honda)が1イーグル、8バーディー、1ボギーの9アンダー、63をマークし、大会レコードタイのビッグスコアで首位発進した。1打差の2位に畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)、西村優菜(23=スターツ)、稲見萌寧(24=Rakuten)らが続き、渋野日向子(24=サントリー)は70の46位と出遅れた。

 快進撃は12番から始まった。520ヤードのパー5。残り199ヤードの第2打。岩井明は5Wを振り抜くと、ピンの手前3メートルまで運んだ。きっちり沈めてイーグルを奪うと、13番もバーディー。勢いは止まらない。圧巻は16番からの3連続バーディー締め。最後は7メートルをねじ込んで単独首位に立った。

 「久々にいいスコアが出ていい感じだと思う」。今季日本女子ツアー最多8度目の首位発進。大会タイとなる63を叩き出し白い歯を見せた。実は「感触的にあまり良くない」と言う。理想を追求するあまり、前戦は「感覚が合っていない」ことへの違和感を引きずり初日首位から最終的に17位まで後退。この日は「フェアウエーに行ったらOK」とプラス思考に切り替えたことで好結果につながった。

 米ツアー選手も出場するTOTOジャパンクラシックは初出場。「(同組の)畑岡さんと田仁智(チョン・インジ)さん(韓国)が結構、会話をしていて、自分もゴルフだけじゃなくて、日常会話とか話してみたい。いつかは行ってみたい」と海外挑戦への思いは強くなった。今大会は勝てば米ツアーの出場資格を得られる絶好の機会。ただ、5アンダーまでに20人もいるハイレベルの争いだけに「最終的には目指したいけど、まずは気負わずに自分に集中したい」と気を引き締めた。

 「この大会は伸ばし合いになる」と既に2日目以降に目を向ける。「目指すは9アンダー×4日?」の問いには「誰もやったことないような新しい歴史をつくりたい」と力を込めた。72ホールでの最少ストロークは24アンダー(テレサ・ルー、16年大王製紙エリエール・レディース)。歴史的スコアをマークしての優勝。その先にはゴルフ人生の第2章も待っている。

 ▼TOTOジャパンクラシック大会レコード 前身の大会も含めて63が最少ストローク。今回の太平洋クラブ美野里Cでは17年のフォン・シャンシャン、20年の笹生に続いて3人目。他にも瀬田でアニカ・ソレンスタム(03、04年)、近鉄賢島で横峯さくら(11年)らが記録している。

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