17歳小田凱人Vでパリ切符 杭州アジアパラ大会 車いすテニス男子単 日本人対決制し雄たけび

[ 2023年10月28日 04:35 ]

男子シングルスで優勝し、日の丸を掲げる小田凱人(共同)
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 車いすテニスの男子シングルス決勝で小田凱人(東海理化)が真田卓(TOPPAN)に6―3、7―5で勝って金メダルに輝き、来年のパリ・パラリンピック出場権を獲得した。銅は三木拓也(トヨタ自動車)で日本勢がメダルを独占した。車いすバスケットボール男子決勝は日本が韓国に47―45で競り勝って金。ゴールボールは男女共に決勝で中国に敗れ、銀だった。バドミントン男子シングルス(車いすWH2)は梶原大暉(日体大)が優勝した。

 初出場となるパラリンピックへの切符をつかんだ。17歳の小田は日本人対決を制し、杭州の空へ雄叫びを上げた。「めちゃめちゃ、うれしい」と素直に喜んだ。真田とは前週の日本での大会でも対戦するなど、互いに手の内を知り尽くした中で、攻めの姿勢を貫いた。

 今季は4大大会で2勝し、世界ランキング1位浮上とブレークした。だが、9月の全米オープンは「いろいろ背負ってしまった」と言うように気持ちが守りに入り、初戦敗退と壁にぶつかった。

 それでも「一番年下だし、若さや勢いを生かしたい」と初心に返り、積極性を取り戻した。病床で国枝慎吾さんが活躍した12年ロンドン・パラの映像を見た少年はパリでも頂点を目指す。「(パリまでに)自信につながるような成績を、証拠として残したい」と力強く宣言した。

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