岩井明愛 涙の完全V「ホッとした部分が大きい」初優勝以降2位5回…惜敗続きにピリオド、ツアー2勝目

[ 2023年9月18日 04:30 ]

女子ゴルフツアー 住友生命レディース東海クラシック最終日 ( 2023年9月17日    愛知県 新南愛知CC美浜C=6534ヤード、パー72 )

18番、ウイニングパットを決め、涙をみせる岩井明愛(撮影・井垣 忠夫)
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 岩井ツインズの姉、岩井明愛(21=Honda)が4バーディー、1ダブルボギーの70で回って通算15アンダーとし、3日間、首位を譲らない完全優勝を果たした。初優勝した4月のKKT杯バンテリン・レディース以来のツアー2勝目。3日間でバーディー21個を獲得し、最多バーディー賞も獲得した。小祝さくら(25=ニトリ)が6位から67と伸ばし、1打差の2位に追い上げた。

 重圧から解き放たれると、涙がとめどなくあふれた。「2勝目できるかできないか…。本当は自分はできないっていうふうに思っていた部分もあって不安との戦いもあり、ホッとした部分が大きい」。4月のKKT杯バンテリン・レディースで初優勝して以降、2位は5回を数えるも2勝目にはなかなか届かなかった。プレーオフ負けも3度経験。勝ちたくても勝てない時期を乗り越え、「凄く自信になりました」と胸を張った。

 1番で4メートルを沈めてバーディー発進。後半に入ってからも、11、12番で連続バーディーを奪うなど順調にスコアを伸ばした。試練が訪れたのは14番パー4。「自分でもびっくりした」というバンカーからの第2打はグリーンを大きくオーバーし、まさかのOB。痛恨のダブルボギーを叩き、一時は小祝に並ばれた。しかし、16番パー3ではピタリと寄せて意地のバーディー。「耐えるゴルフになるかなという感じで、焦らないようにしていました」と振り返った。

 スタート前には、ロッカールームにヤーデージブックを忘れるというハプニングも起こった。練習ラウンドからコース攻略について書き込んできた“試合の必需品”だが、ここでも強心臓ぶりを発揮。「不安じゃなかった。いいやと思って」と豪快に笑い飛ばした。

 現在メルセデスランク3位。この優勝で200ポイントを加え、トップ申ジエとの差は約240ポイント差に縮まった。4日間大会優勝(300ポイント)で逆転可能な“射程圏”につけ、年間女王争いへ「いずれは狙いたい。今年もチャンスだと思う」と言葉に力を込めた。

 ≪小祝3週連続1差2位≫小祝は67をマークするも、3週連続で1打差の2位だった。17番で3メートルのバーディーパットを沈めたが、18番で7メートルのバーディーパットを決めきれなかった。それでも、ノーボギーの安定したプレーで6位から猛追。「前半あまり伸ばせなくて、途中から巻き返すことができた。悔しいっていうのもあるけど、いいプレーができた」と充実感をにじませた。

 ≪西村は尻上がり3位≫4カ月ぶりの日本ツアー出場となった西村は初日54位から尻上がりに調子を上げて3位に食い込んだ。この日はボギーなしで66をマーク。「欲を言えば初日がもったいないなと思うんですけど、そこから修正できたのは大きな収穫」とうなずいた。3日間とも大ギャラリーを引き連れてプレー。今季米ツアー本格参戦1年目の23歳は「たくさんの人が見に来てくださって、凄いパワーになった」と笑顔を浮かべた。

 ▼3位・西郷真央 パットがこの3日間は本当に入らなくて、ずっとフラストレーションがたまっていた。連続で外した後にティーショットをミスするなどもったいなかった。まだまだ課題がたくさんある。(3日連続60台も3打及ばず)

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