横峯さくら ママ初Vへ視界良好3差4位 コンタクトから眼鏡「グリーンの傾斜の読みマシに」

[ 2023年9月3日 04:30 ]

女子ゴルフツアー ゴルフ5レディース第2日 ( 2023年9月2日    北海道 ゴルフ5C美唄C=6472ヤード、パー72 )

17番、ティーショットを放つ横峯さくら(撮影・会津 智海)
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 5打差の9位から出たツアー通算23勝の横峯さくら(37=エプソン)が6バーディー、2ボギーの68と伸ばし、通算5アンダーの4位に浮上した。首位とは3打差。14年の大王製紙エリエール・レディース以来約9年ぶりで、21年2月に長男・桃琉(とうり)君を出産後、初の優勝を目指す。今季2勝目を狙う鈴木愛(29=セールスフォース)が70にまとめ、通算8アンダーで単独首位を維持した。

 眼鏡越しに、9年ぶりの勝利が見えてきた。橫峯は「久しぶりに上位で戦えている」とうなずく。浮島グリーンの名物ホール、17番パー3で第1打を1メートルにつけ、これを流し込んでバーディーを奪う。スコアを4つ伸ばしV戦線に加わった。

 「5アンダーを目指していて1つ足りなかった思いもあるけど、良いショットもあった。グリーンの傾斜の読みもだいぶマシになってショートパットが良くなっている」

 プロ20年目の今季はここまで13試合に出場し、8連続を含めて9試合の予選落ちと苦戦。ところが8月初旬の前戦で今季ベストの25位、そして今大会での上位争いと調子は上向きだ。その裏にはショット、パット両面での変化があった。

 不調の主因は左右に散っていたショットだったが、アドレスを微調整して今は「自信を持って振れている」。そして最も目立つ変化が眼鏡姿だ。これまではコンタクトで「グリーンの傾斜があまり読めていないことがあった」という。7月にメガネスーパーに出向き、UV機能付きの度入り眼鏡を購入。これが奏功した。眼鏡効果で繊細な傾斜を読み切り、チャンスをスコアにつなげている。

 21年2月に長男を出産し、育児とゴルフに奮闘中。練習の際には義理の両親に預け、「ちょっと行ってきていいですか?」と了解をとってから向かうといった日常を送る。今週、桃琉君は同行していないが、毎日のテレビ電話が何よりの励み。繰り上がりで出場権を得た大会で、“ママ初V”を手土産に愛息の元に帰りたい。

 ≪1ホールワースト2位タイ…岩井千怜痛恨「14」≫今季2勝の岩井千怜が16番パー4で5度、池に打ち込んで「14」を叩いた。左ドッグで左サイドに池が広がるホール。第1打を左に曲げて池に入れ、ピンまで210ヤード地点のラフから今度は4度、池に落とした。「悔しい。自分でもビックリしていて情けない」とがっくり。記録の残る90年以降では17年山田成美の「15」に続く、ツアー歴代2位タイの1ホールワーストスコア。この日の82もプロ入り後ワーストとなり、90位で予選落ち。「また優勝争いできるよう頑張りたい」と語った。

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