【世界水泳】ウォーターボーイ佐藤陽ソロはメダル逃す「広いプールを自分だけのものにする自信がない」

[ 2023年7月19日 17:58 ]

水泳世界選手権第6日

<世界水泳 第6日目 男子ソロFR 決勝>男子ソロ決勝で演技をする佐藤陽(撮影・平嶋 理子)
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 アーティスティックスイミング(AS)の男子ソロフリールーティン(FR)決勝が行われ、佐藤陽太郎(18=ジョイフルアスレティックク)は167・9709点で4位に終わった。テーマは「エイリアン」。技が認められずに最低評価となるベースマーク(BM)が1つあり、今大会から採用されたこの種目の初代王者となったスペイン選手には約25点差をつけれた。

 日本男子の第一人者は「ソロには前向きになれない。自分を見てほしいというより、チームやデュエットで誰かと同調している姿を見てほしい気持ちが強い。広いプールを自分だけのものにする自信がない。それがソロの苦手意識につながっていると思う」と説明。今後もソロを続けるかを問われると「まだ分からないけど、前向きにはなれない」と苦笑いした。

 今大会は姉・友花(21)と組む混合デュエットテクニカルルーティン(TR)で金メダル。今季から男子に門戸が開かれたチームのアクロバティックルーティン(AR)も銅メダルを手にした。大会前から混合デュエットとチームに力を入れ、ソロの練習を本格的に開始したのは5月中旬。準備不足は否めなかった。

 目標はパリ五輪出場。男子ソロ、混合デュエットは非五輪種目で、パリの舞台に立つにはチームのメンバーに選ばれる必要がある。世界選手権のチーム種目はAR、TR、FRの各種目に順位がつくが、パリ五輪は3種目の合計で争う。今大会の佐藤陽はリフトの土台としてパワーを生かせるARにしか出場しておらず、五輪代表入りにはTR、FRで不可欠な表現力、技術力を上げる必要がある。

 今大会は残すは混合デュエットFRのみ。姉とのペアでTRとの2冠が懸かる。苦手意識の強いソロを終えて心機一転。最後は「本命種目なので、ソロとは見違える僕を見ていただきたい」と視線を上げた。

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