AS乾友紀子 史上2人目の2大会連続2冠達成!「念願の舞台でいい結果 積み重ねてきてよかった」

[ 2023年7月19日 20:33 ]

水泳世界選手権第6日 ( 2023年7月19日    福岡 )

<世界水泳 第6日目 女子ソロFR 決勝>女子ソロFRでも優勝を決め、笑顔で井村コーチ(右)に抱きつく乾友紀子(撮影・平嶋 理子)
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 アーティスティックスイミング(AS)の女子ソロフリールーティン(FR)決勝が行われ、乾友紀子(32=井村ク)が254・6062点で優勝した。史上2人目となるテクニカルルーティン(TR)との2大会連続2冠を達成。「大蛇(オロチ)」のテーマに乗って正確で力強い演技を披露した。

 2位はオーストリアのヴァジリキ・アレクサンドリア(229・3251点)、3位には英国のケイト・ショートマン(219・9542点)が入ったが、乾の得点を2位以下をはるかに上回る貫禄の優勝だった。

 演技前に井村雅代コーチ(72)から「自分のやってきたことを信じてやればいい」と言葉をかけられ、12人中11番目で登場した乾。快挙を成し遂げ「完ぺきではなかったので、泳ぎ終わって不安だったが、きのう(18日)日本チームとしては(チームTRで4位に終わる)悔しい思いがあったので、きょうは絶対リベンジしてやるという気持ちがあった。念願の舞台でいい結果を出せた。今まで積み重ねて、頑張ってきてよかった」と、喜びを口にした。

 ソロは非五輪種目。五輪は12年ロンドンから3大会連続で出場し、16年リオデジャネイロのチーム、デュエットで手にした二つの銅メダルが最高成績だ。チーム、デュエットともに4位に終わった東京五輪後、乾は幼少期に才能を見いだしてくれた井村コーチに伝えた。「もう、五輪はやりきった。今度は、自分1人で世界に評価されたい」。井村コーチはチームの監督を退き、ソロコーチとして乾の指導に専念。22年世界選手権ブダペスト大会で頂点に立つと、自国開催の今大会を集大成と位置づけてきた。

 井村コーチが日本代表の監督に復帰した14年は厳しい練習についていけずトイレで号泣することもあったが、10年の時を経て成長。現在は2人で意見を出し合い、作品を作り上げる。海外遠征の帰路の飛行機では一睡もせずに反省会をするのが恒例。空港から練習場に直行し、熱量の高いうちに改善点を演技に落とし込んだ。

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