AS乾 2大会連続2冠へ!ソロTR首位発進 2位に大差つけ「決勝は思い残すことがない泳ぎを」

[ 2023年7月15日 04:33 ]

水泳 世界選手権第1日 ( 2023年7月14日    福岡 )

ソロテクニカルの演技を披露する乾友紀子(撮影・平嶋 理子)
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 22年ぶり2度目となる日本開催の世界選手権が開幕。アーティスティックスイミング(AS)の女子ソロ・テクニカルルーティン(TR)予選で、連覇を狙う乾友紀子(32=井村ク)が273・2700点で首位通過し、15日の決勝に進んだ。デュエットTR予選の安永真白(24)比嘉もえ(15=ともに井村ク)組は決勝進出ラインぎりぎりの12位通過。飛び込みの男子1メートル板飛び込み予選の玉井陸斗(16=JSS宝塚)は31位で敗退した。

 約25秒も水中に潜り、多彩な脚技を繰り出した。乾が序盤に高難度の大技を決めると、観客から大歓声。最後の技で動きが音楽からわずかに遅れたが、致命的なミスなく演技を終えた。2位のギリシャ選手に20点以上の大差をつける好発進。日本勢トップバッターの重責を果たし「待ち望んでいた舞台。ホームで歓声が力になって泳ぐことができた」と笑顔を見せた。

 今季から採点方式が改正され、事前に提出した技をできなければ大幅減点されるシステムとなった。乾は従来よりも技の難しさが重視される新ルールの研究をいち早く開始。高難度の技を連続して出す体力の必要を感じ、脚のラインの美しさを守るために避けてきた筋力トレやバイクをこぐ練習を取り入れた。

 井村コーチは「違う競技みたい」と表現。不慣れなパソコンを用いて難度を計算するなど、愛弟子を支えてきた。乾は昨年の世界選手権でフリールーティン(FR)とのソロ2冠を達成。「決勝は思い残すことがない泳ぎをしたい。そうすれば結果はついてくる」と力を込めた。

 ≪デュエットTR 安永・比嘉組 12位で決勝進出≫デュエットTRの安永・比嘉組は、高得点を狙える2度の脚の連続技をともに失敗して大きく減点された。5月のW杯後に高難易度の技を導入。出場38組中、3番目に高い難易度の構成で臨んだ。予選敗退ラインぎりぎりの12位で決勝に駒を進め、比嘉は「ちゃんとやったつもりだったが…。(ミスの)原因をしっかり理解して次につなげたい」と気持ちを切り替えていた。

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