錦織、復活V 「信じられない」下部ツアー5年4カ月ぶり 「照準合わせて」全米OP復帰意欲

[ 2023年6月20日 04:22 ]

男子テニス下部ツアー大会 カリビアン・オープン最終日   錦織 6-2、7-5 ゼン ( 2023年6月18日    米自治領プエルトリコ・パルマスデルマール )

復帰戦で優勝し、喜ぶ錦織
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 長期離脱から復帰した元世界ランキング4位の錦織圭(33=ユニクロ)が約1年8カ月ぶりに出場した大会を優勝で飾った。シングルス決勝で世界1118位のマイケル・ゼン(19=米国)に6―2、7―5で勝利。下部ツアー大会の優勝は右手首故障からの復帰2戦目だった18年2月のダラス・チャレンジャー以来、約5年4カ月ぶり。全米オープン(8月28日開幕、米ニューヨーク)での4大大会復帰にも意欲を見せた。

 チーム、ファン、家族。支えてくれた全ての人に向けた言葉だったのかもしれない。コート上の優勝インタビュー。錦織は現地公用語のスペイン語で「グラシアス!」(ありがとう)と第一声を発した。6日間で5試合を戦い抜き「これ以上、望めない結果が出た。ここまでのプレーが出たことは、自分でも信じられない」と喜びに浸った。

 昨年のウィンブルドン・ジュニア選手権で準優勝した19歳のホープを振り切った。第1セットは第1、5ゲームをブレークして圧倒。第2セットは5―2とリードの第8ゲームから3ゲーム連続で失った。優勝目前に硬くなり追いつかれたが、第11、12ゲームを連取。最後はボレーで勝負を決め「今日はめちゃくちゃ良かった。今日のレベルならツアーでも戦える」と手応えを口にした。

 昨年10月17日付から外れていた世界ランキングに492位で復帰した。今後は下部ツアー2大会を経て、7月下旬にもツアー復帰する方針。「早くトップ100に戻れるように頑張りたい。全米オープンに照準を合わせてレベルを上げていきたい」と14年に準優勝している全米オープンで4大大会に復帰するイメージを膨らませた。

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