高梨沙羅　W杯参戦12季目で初の未勝利も「学ぶことが多かった」

社員として所属するクラレの「ランドセルは海を越えて」の旅立ち作業を行う高梨沙羅
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　ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅（26＝クラレ）が8日、東京都内で取材に応じ、W杯では参戦12季目で初の未勝利に終わったシーズンを振り返り、「なかなか自分の思うように流れをつかめなかったシーズンではあったが、その中でも学ぶことが多かった。これを生かして来季へ準備したい」などと語った。

　昨年2月の北京五輪の混合団体では、スーツ規定違反による失格を経験。一時は引退を検討したものの、現役続行を決断して臨んだシーズンだった。W杯では3位が2回と歴代最多の表彰台記録を115にまで伸ばしたが、個人総合でも初の2桁となる10位。調子が上向き掛けて迎えた世界選手権は、公式練習で転倒し、個人ラージヒルなどの欠場を余儀なくされた。

　ケガの状況については「だいぶ良くなって、ランニングもできるようになったので、回復している」と説明。来季に向けては「またルールが変わるので、対応しないといけない。いろいろ試行錯誤をして、ジャンプスタイルを作っていきたい」と話し、オフシーズンはバランス系のトレーニングや体幹の強化に努める考えを明かした。