ロコ・ソラーレ しゃべくりで初連覇! コミュニケーション取り支え合い世界選手権切符も獲得

[ 2023年2月6日 04:25 ]

カーリング日本選手権最終日 ( 2023年2月5日    北海道北見市・アドヴィックス常呂カーリングホール )

優勝し笑顔を見せるロコ・ソラーレ(C)JCA IDE
Photo By 提供写真

 女子決勝で22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレがSC軽井沢クを7―5で下し、チーム初となる2連覇を達成した。スキップ藤沢五月(31)らの的確なショットで、序盤から2連続スチールで試合を優位に進めた。男子決勝はSC軽井沢クが北見協会を6―2で退け2年連続10度目のV。優勝チームは女子が3月にスウェーデン、男子は4月にカナダで行われる世界選手権出場権を獲得した。

 スーパーショットがなくても、ロコ・ソラーレは着実に点数を重ねた。後攻の第1エンドに1点を先制すると、第2、3エンドは的確なショットで相手ミスを誘発。連続スチールで優位に立った。藤沢は「良い入り方ができた。相手は前日のプレーオフで7点差を逆転していた。集中を切らさないようにした」と振り返る。派手さはなくても相手スチールを許さない試合巧者ぶりを発揮した。

 前日のプレーオフは終盤に粘りを見せる自称“ゾンビゲーム”で大逆転。我慢強さの求められる展開でも勝ちきれるのは、五輪2大会連続メダルなど、百戦錬磨の経験があるから。セカンドの鈴木夕湖(31)は「私たちの強みでもあるコミュニケーションを取って、支え合って1試合話しまくって戦おうと話していた。ババアなんで、お話得意なんで」とジョークを交えて強さの秘けつを明かした。

 先月、ワールドツアー最高峰のグランドスラム大会で日本勢初優勝の快挙を達成。タイトな日程で入念な準備はできなかっただけに、今大会のテーマは「グッドムード、グッドテンション」。厄年の藤沢、鈴木が転倒するハプニングもありながら、笑顔を絶やさずに走りきった。藤沢は「私たちらしく笑顔で戦い切れた」と話した。

 銀メダルだった16年以来の世界選手権。20年大会はコロナ禍で中止など、出場から遠ざかっていただけに「五輪に2回出ているのに、世界選手権は1回だけで凄く珍しい。世界選手権でまたメダルが獲りたい」と鈴木。連覇を果たした女王が、再び世界の頂点に挑む。

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2023年2月6日のニュース