高梨沙羅 90メートル台3本も団体6位 「明日につながる締めくくりができた」と手応え

[ 2023年1月15日 04:22 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子 ( 2023年1月14日    山形・アリオンテック蔵王シャンツェ ヒルサイズ=HS102メートル )

競技後、報道陣の質問に答える高梨沙羅(右)と丸山希
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 2人一組で争う新方式のスーパーチーム戦が女子W杯で初めて行われ、高梨沙羅(26=クラレ)と丸山希(24=北野建設)で臨んだ日本は、合計563・5点で6位だった。前日の個人第12戦で9位だった高梨は、90メートル台を3本そろえる安定感を発揮。今季の国内開催の最後のW杯となる、15日の個人第13戦で表彰台を目指す。

 予定されていた試技がキャンセルになるほど霧に悩まされた試合で、高梨の表情は迷いが消えたかのように晴れやかだった。1本目で93・5メートルを飛ぶと、2本目は90・5メートル、最終3本目は94メートル。3本の合計298・3点は、個人で5位相当と前日の個人戦よりもステップアップし、「3本ともうまくまとめられていたと思う。明日につながる締めくくりができた」と手応えを語った。

 助走路での姿勢など技術的な修正に加え、短いインターバルで自分の順番が回ってくる新方式も好結果に結びついたという。「考える時間がないので、勢いのままポン、ポン、ポンと飛ぶことができた」。“無意識”が結果に表れたのは、感触を取り戻しつつある証拠。今季初の表彰台に上がる準備は整った。

 ▽スーパーチーム戦 4人で争う通常の団体戦とは異なり2人一組で争う団体戦。選手がそろわない国や地域も参加できるメリットがある。W杯では今季初採用で、女子は蔵王が初。通常の団体戦は1人2本の合計点で争うが、同種目では1人3本、計6本で争う。ただし、3回目は上位8チームのみが進出できる。

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