高梨沙羅は9位 15歳で初勝利の蔵王で復調の手応えつかむ「いい方向に」W杯ジャンプ女子個人第12戦

[ 2023年1月13日 19:20 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人第12戦 ( 2023年1月13日    山形・アリオンテック蔵王シャンツェ ヒルサイズ=HS102メートル )

高梨沙羅の1回目の飛躍=アリオンテック蔵王シャンツェ
Photo By 共同

 日本女子エースで12日の予選をトップ通過した高梨沙羅(26=クラレ)は、1本目に95・0メートル、2本目に89・5メートルを飛び、合計210・6点で9位だった。

 昨年2月の北京五輪では個人4位とメダルにあと一歩届かず、初採用の混合団体の1回目でスーツ規定違反による失格処分を受けた高梨。一時は進退に揺れたが、同年6月に現役続行と4度目の五輪を目指すことを決断。その一方、今シーズンに向けての準備は遅れ、W杯ではこれまで5位が最高だった。

 山形は母方の祖父母が住む第2の故郷。加えて12年3月に、15歳4カ月の史上最年少でW杯初優勝を挙げた思い出のジャンプ台だ。予選ではトップ通過を決めて復調のきざしを見せていた高梨は、1回目は4位に付けたものの、2回目は飛距離を伸ばせず。今季はまだ表彰台に上れていない。

 「内容的には昨日に続き、いい方向に向かっていると思う。アプローチをうまく滑れるようになってきたので、そこからテイクオフ、テイクオフから空中のつながりがとてもスムーズになってきて、飛距離につながっているかなと思う」と話した高梨。取り戻しつつある好調時の感触を、14日のスーパーチーム、15日の個人第13戦につなげる。

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