柴原組 混合複4強逃す、マッチタイブレークで力尽く 日本勢姿消す

[ 2022年9月7日 02:30 ]

テニス 全米オープン第8日 ( 2022年9月5日    米ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

混合ダブルス準々決勝でプレーする柴原(右)、スクゴル組
Photo By 共同

 混合ダブルス準々決勝で、柴原瑛菜(24=橋本総業)フランコ・スクゴル(34=クロアチア)組は張帥(33=中国)マテ・パビッチ(29=クロアチア)組に屈した。6―7、6―4からのマッチタイブレークを3―10で落とし、日本勢は全て姿を消した。男子シングルス4回戦で4大大会最多22勝を誇る第2シードのラファエル・ナダル(36=スペイン)はフランシス・ティアフォー(24=米国)に敗れた。

 今大会で初めてコンビを結成した柴原、スクゴル組は10点先取のマッチタイブレークの末に第2シードのペアに屈した。リターンにミスが多く、相手のネットプレーにも苦戦。第1セット第12ゲームでは4度のセットポイントの好機を生かせなかった。柴原は「いいリターンができなかったことが悔しい。もう一歩で勝てたかな」と唇をかんだ。

 柴原はコールホフ(オランダ)と組んだ今季の全仏で4大大会を初制覇。今回も試合を重ねるごとにスクゴルとの連係を深めたが、4強入りを逃した。今後の目標は世界ランキング629位にとどまるシングルスでの4大大会出場。ダブルスの出場機会も探りながら、シングルスでツアー下部大会に積極参戦する方針で「(シングルスもダブルスも)全部で4大大会に出たい」と成長を誓った。

 《シフィオンテク 逆転初8強》女子シングルスでシフィオンテクはニーマイアー(ドイツ)に逆転勝ちし、初の8強入りを決めた。第1セットを失い、第2セットも先にブレークを許す展開。ふがいなさからかプレーの合間にタオルを頭からかぶり、太腿を強く叩いた。その後はプレーに迫力が戻り、ストロークなどで相手を揺さぶって第2セットを奪い返すと最終セットは6ゲーム連取。世界ランキング1位の底力を発揮し「勝負どころで素晴らしいプレーができてうれしい」と喜んだ。

 《ナダル悔し敗退》男子シングルスで4大大会通算23勝目を狙ったナダルはティアフォーの強打に屈した。「大会前はいい練習ができていたけれど。大会が始まったらプレーのレベルが下がってしまった」と悔やんだ。過去2戦2勝で1セットも落としたことがない相手だった。3時間半を超える激闘で粘りを見せたものの力尽き「ティアフォーが私よりいいプレーをした。言い訳はできない」と敗戦を受け止めた。

 ◆テニス全米オープンはWOWOWで全日生中継。WOWOWオンデマンド、WOWOWテニスワールドで全コートライブ配信。

続きを表示

2022年9月7日のニュース