沙羅 26年ミラノ目指す「五輪の失敗、やってしまったことは五輪で消化」

[ 2022年7月29日 05:30 ]

ゼッケンを手に笑顔の高梨
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 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(25=クラレ)が26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ意欲を示した。

 28日、北海道士別市で6月の現役続行表明後、初めて公の場で取材に応じ「(北京)五輪の失敗、やってしまったことは五輪でないと消化できない。日本チームの力になれるジャンプがしたい。五輪では、周りの人たちに恩返ししたいという気持ちは変わらない。(女子のラージヒルが新種目となり)チャンスが増えるのは喜ばしいこと」と前向きに語った。

 今年2月の北京五輪混合団体でスーツの規定違反により失格。進退について熟考した上で、「そこで締めくくれない。まだまだ終わっちゃいけないような感じがした。競技のためになることをやっていきたい」と、改めて現役続行を決断した思いも語った。

 この日は小、中学生のジュニア選手が参加する、今年で7回目の「クラレ高梨沙羅カップジュニアサマージャンプ朝日大会」で表彰式のプレゼンターなどを務めた。幼少期から慣れ親しんだジャンプ台で飛ぶ子供たちの姿に力をもらい、「(今季の)世界選手権に向けてジャンプをつくり上げたい」と決意を新たにした。 

《高梨沙羅の北京五輪後の動向》 ☆2月5日 北京五輪個人ノーマルヒルで4位。「もう私の出る幕ではないかも」と弱音を吐露。

 ☆同7日 新種目の混合団体で1回目にスーツ規定違反で失格。

 ☆同8日 自身のインスタグラムに黒一色の画像とともに「誠に申し訳ありませんでした」「今後の私の競技に関しては考える必要があります」などと記す。

 ☆3月2日 五輪後初実戦となるW杯個人第14戦で優勝し笑顔を見せる。

 ☆6月17日 自身のインスタグラムで「日々練習を重ねチームに貢献できるよう精進したい」などと記し、現役続行を表明。

 ☆同25日 次回五輪から女子ラージヒルが採用されることが決まり、「五輪の舞台でのチャンスが増えて、とてもうれしい」などとコメント。

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2022年7月29日のニュース