18歳佐藤心結 “ゾーン”で自己最高64! 03年世代初ツアーVへ単独首位発進

[ 2022年6月18日 04:30 ]

女子ゴルフツアー ニチレイ・レディース第1日 ( 2022年6月17日    千葉県 袖ケ浦CC新袖C=6563ヤード、パー72 )

9番、セカンドショットを放つ佐藤心結(撮影・西尾 大助)
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 ツアールーキーの佐藤心結(みゆ、18=ニトリ)が1イーグル、7バーディー、1ボギーで自己ベストとなる64をマークし、自身初の単独首位スタートを切った。03年度生まれ初のツアー優勝を目指す。1打差の2位には西村優菜(21=スターツ)、2打差の3位には有村智恵(34=フリー)が続いた。

 後半1番パー5で225ヤードを3Wで5メートルにつけてイーグル。ここから佐藤はスポーツにおいて「ゾーン」と呼ばれる集中力を発揮する。さらに5バーディーを重ね、アウト29をマークした。64は自己ベストを2打更新する快スコア。大会コースレコードこそ1打及ばなかったが、18歳が堂々の単独首位発進だ。

 「イーグルから波に乗れた。ゾーンに入るってこういうことなんだって。今までにない感覚で、初めてです」

 昨年11月のプロテストで一発合格し今年から本格参戦。しかし4~5月にかけて7戦連続の予選落ちと不振に陥った。「落ち込みすぎて。おいしいご飯を食べているはずなのに、おいしく感じない…」ほどだったという。

 転機は4週前のブリヂストン・レディース開幕前。元世界ランク1位の宮里藍さんとの座談会に参加する機会があった。悩みを相談し、「魔法はないよ」との言葉が心に響いた。自身のゴルフを見つめ直し、「攻めと守りをはっきりさせる。中途半端なことはしない」と決意。予選落ちこそしたが第2日に69で回って自信を取り戻し、翌週から3戦連続決勝ラウンド進出と好転のきっかけになった。

 「ここまできたら目指すのは優勝しかないけど、まずは楽しめたらいいなと思います」。今大会出場選手で最年少の18歳。初優勝をつかめば、03年度生まれで一番乗りとなる。

 ◇佐藤 心結(さとう・みゆ)2003年(平15)7月21日生まれ、神奈川県小田原市出身の18歳。7歳でゴルフを始める。アマチュアとして出場した昨年10月のスタンレー・レディースではプレーオフに進み2位。昨年11月にプロテストに合格し、今年1月に入会(94期生)。今春、茨城・明秀学園日立高を卒業した。1メートル61、57キロ。

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