東京五輪代表の畠田瞳、引退理由は「心が折れた」 全日本選手権でラスト演技

[ 2022年4月20日 16:44 ]

会見で引退を決意した理由を語り、涙する畠田瞳
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 体操の第76回全日本個人総合選手権は21日、東京体育館で開幕する。20日は公式練習、前日会見が行われ、女子は寺本明日香(=ミキハウス)、畠田瞳(セントラルスポーツ)、畠田千愛(同)、芦川うらら(日体大)、宮田笙子(鯖江体操スクール)の5選手が出席した。

 今大会限りで引退する畠田瞳は「自分にとって体操人生最後の演技となるので、今回は床だけの出場なので、その1分半の中で自分の経験してきたことを最大限に生かせたらと思っています」と抱負を語った。

 畠田は昨年の東京五輪代表で女子団体5位入賞に貢献したが、昨年10月の世界選手権で首を負傷。その後はリハビリに励み、24年パリ五輪を目指して練習を再開していたが、2月末に母親に引退を伝える決意したという。その理由を問われると、「急にしんどくなって…練習中も痛みとかないのに、勝手に涙が出てきたりとか。本当にしんどくなって今まで簡単にできてた技ができなくて、ちょっと心が折れた。戻していくのは、ちょっと厳しいなって感じた」と涙で言葉を詰まらせた。

 12年ロンドン、16年リオデジャネイロと2大会連続五輪の寺本も今大会で引退する。跳馬を除く3種目に出場する予定で「みなさんの前でしっかり、「自分のために“楽しむ”っていうことのみでやりたい。今まで一番楽しく、プレッシャーなく、堂々と演技ができるんじゃないかと思っている」と笑顔。涙を流す畠田に対しては「楽しんでほしい。悔いのないように。どんな演技でもいいから、今まで頑張って頑張って磨き上げてきた瞳の、瞳らしい体操を1分半で発揮してほしい」とエールを送った。

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