ラグビー大阪 日本代表ファンデルヴァルトが今季初先発 22日BL東京戦

[ 2022年4月20日 19:37 ]

22日のBL東京戦で今季初先発する大阪の日本代表ロック、ヴィンピー・ファンデルヴァルト
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 ラグビーリーグワン1部10位・大阪(旧NTTドコモ)は22日午後7時から東京・秩父宮ラグビー場で5位・BL東京(旧東芝)と対戦する。20日には出場登録選手が発表され、日本代表ロック、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(33)が今季初先発することが決まった。

 「リザーブとして出るより先発で行く方がいいタイプ。しっかりプレーしたい」

 昨年9月の日本代表合宿中に右足のアキレス腱を負傷し、長期戦線離脱を余儀なくされた。約6週間、患部をギプスなどで固定していたためひと回り以上脚は細くなったが、その後のリハビリとトレーニングで復活。「この間の筋力測定ではケガした脚の方が強くなってた」と笑い飛ばすほど右足は回復。前節(16日)トヨタ戦の後半22分から今季初出場を果たし、状態はさらに上向いている。

 ファンデルヴァルトが自身2017年10月以来となるBL東芝戦で楽しみにしていたのが日本代表の同僚リーチ・マイケル(33)との対決だった。残念ながらリーチはベンチ入りメンバーから外れたが、2週間ほど前、そのライバルから贈り物が届いたという。

 「大量のビルトンでした」

 ビルトンはファンデルヴァルトの母国南アフリカのソウルフードと言われる干し肉。「多分、お手柔らかに頼むという意味だと思う」と笑ったが、それはもちろんジョーク。「彼は最高のキャプテン。ホントにいいヤツ」とファンデルヴァルトの戦列復帰を祝う心もお腹も満たす贈り物に感謝の言葉を口にした。

 NTT傘下の浦安(旧NTTコム)と大阪のチーム再編成により大阪は来季リーグワン3部から再スタートを切る見込み。このチームで戦うのはBL東京戦も含め残り3試合となった。

 「このチームに来て10年。長くいっしょに戦ってきた仲間といずれいっしょに引退するものと思っていたから感傷的になっている部分もある」

 2013年から大阪に在籍。1部と2部を往き来する苦労も仲間とともに味わってきた。記念すべき新リーグ発足のシーズンは故障のため終盤までチームに貢献するとはできなかった。それだけに「1試合でも多く勝っていい形でシーズンを終わりたい」という思いは強い。

 また、残り3試合は日本代表争いへのアピールの場でもある。6月にはウルグアイ戦、7月にはフランス代表戦が予定されている。

 「いいパフォーマンスをして日本代表に残りたい。また、そうしたパフォーマンスができれば、それが勝利としてNTTドコモに還元されることになると思うから」

 今季の開幕戦で右肩を痛めて治療のため帰国していた南アフリカ代表SOエルトン・ヤンチース(31)も近く再来日を果たす。大阪の戦いはまだ、終わっていない。
 

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2022年4月20日のニュース