日本ラグビー協会・岩渕専務理事 決勝中止の高校選抜は「感染対策が厳しすぎたことはない」

[ 2022年4月20日 22:46 ]

熊谷ラグビー場
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 日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事は20日、理事会後にオンラインで取材に応じ、全国高校選抜大会の決勝中止について言及した。

 大会は3月31日に決勝として、報徳学園(兵庫)と東福岡(福岡)戦が行われるはずだったが、日本協会が同30日深夜に中止を発表。大会で東福岡と対戦したチームに同29日に新型コロナウイルス陽性者が確認され、大会実行委員会からの辞退勧告を同校が受け入れた。

 大会は報徳学園の不戦勝による優勝で閉幕した。だが、両校は対象者全員のPCR検査を行い、陰性が確認されたうえで、同31日に決勝の代替となる練習試合を実施。日本協会は、新型コロナウイルス感染防止の観点から練習試合の中止を促したが、両校の判断により実施されたという。

 岩渕専務理事は、決勝中止の理由を「一番は選手の安全が担保できないという事前に決めたルールの通り」と改めて説明。決勝中止により大会は終了したが「だからといって、(決勝と)同じタイミングで試合をすることは、感染対策の観点から(両校に)“ぜひ止めていただきたい”という話をした」。そのうえで、日本協会の見解として「今後、そのようなことがないようにしていただきたいと思っている」と語った。

 一方で、日本協会が定めた規定については「感染対策が厳しすぎたことはないと思っている」としたが、「(様々なケースで)感染者が出たらどうするかを決めていたが、具体的に明示しておく必要があった」と課題を指摘。今後に向けては「できる限り試合をしてもらいたい。柔軟に前に進みながら試合ができるようにしていきたい」と話した。

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2022年4月20日のニュース