小林陵侑 北京五輪ジャンプ混合団体直後に“沙羅を励ます同期会”開催も「あんまり覚えてない」

[ 2022年4月3日 20:35 ]

北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体の競技を終え、うなだれる高梨沙羅(中央右)の肩を抱く小林陵侑(同左)
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 ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子で3季ぶり2度目の総合優勝を果たした北京五輪個人ノーマルヒル金メダリストの小林陵侑(25=土屋ホーム)が2日放送の日本テレビのスポーツ番組「Going!Sports&News」(後11・55)に生出演。話題を呼んだ北京五輪ジャンプ混合団体で4位に終わった日の夜、高梨沙羅を励ますために開催されたという“同期会”について語った。

 番組にはジャンプ日本代表として小林陵とともに北京五輪に出場した中村直幹がVTR出演。プライベートでは小林陵やジャンプ女子日本代表の高梨も含めた1996年生まれの同期組で定期的に集まっていると説明し「基本的に(そういう場では)世間話しかしてない」とコメント。この間は高梨が最近買ったダイソンのドライヤーについての話で盛り上がったそうで「沙羅はダイソンめっちゃいいよ。風力が強い。すぐ乾くって言ってました」と高梨がえらく“上機嫌”だったと明かした。

 さらに中村は北京五輪ジャンプ混合団体でスーツ規定違反により高梨が失格となった“事件”についても触れ「あの日の夜、陵侑と最初話して僕ら同じ部屋だったんで、これはあれだね…集まるか!って動いて(高梨のことを)めっちゃ心配してたんで僕らの部屋で集まった」と急きょ3人で緊急ミーティングを開催。その場では一体何が起こったのか話し合ったといい、高梨からは「男子ってどうやって測ってるの?」と質問されたことを明かした。

 続けて「今年になって男子は一気に(チェックが)厳しくなったんですよ。その女子との(チェックの)差がちょっと大きかった。(女子は)僕が見ててもこれ大丈夫かってスーツの人が結構いて、男子のチェックする人が見たら絶対アウトになるだろうと思った。でも人なんでチェックする人でも変わってくるじゃないですか、許容範囲が。(選手同士では)今は五輪の真っ最中だから終わった後に一気に厳しくなるんじゃないかとか話していたんですよね。そしたら、うわっ!このタイミングか…みたいな。よりによって試合中かよという」と男子と女子のスーツチェックに差があったことが問題を引き起こした要因のひとつとなったと説明。

 女子の個人戦では女子のチェック基準があり特に問題は起きなかったが、混合団体で男子と一緒になったことでチェック方法が急きょ見直されるという流れになったもよう。中村は「チェックするFIS(国際スキー連盟)の人たちの気持ちもめっちゃわかるんですよ。悩んで失格にしたとは思うんですけど、沙羅もそれをわかってたから何とも言ってなかったですね。悪者はどこにもいなかったけど、たまたま結果がこうなっちゃった」とコメント。FIS(国際スキー連盟)からは最後に「ここでルールが崩れていくよりは公平なスポーツで進んでいくための決断だった」と説明を受けたという。

 小林陵は番組MCでお笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の上田晋也から、この団体戦後の緊急ミーティングについて尋ねられると「あんまり覚えてないんですけど…」とコメント。上田からは「あなたにはガッカリです」とツッコまれた。

 問題のスーツチェックについては「タイミングっていうか…一応、公平を保つ競技で、そういうスーツも大きく関わってくる競技なので…まぁちょっと難しいですよね」とコメント。これ以上話を広げられなさそうな展開に上田は「団体戦後の夜の話しをもっと詳しく聞きたかったのに…」と頭を抱え落胆。小林陵は「すいません。本当に」と謝罪した。

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