渋野「大人になっちゃった」メジャー自己ベストタイ66で単独首位浮上

[ 2022年4月3日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー シェブロン選手権第2日 ( 2022年4月1日    カリフォルニア州 ミッションヒルズCC=6884ヤード、パー72 )

笑顔をみせる渋野日向子(AP)
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 10位から出た渋野日向子(23=サントリー)が7バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア66をマークし通算9アンダーの単独首位に立った。昨年覇者パティ・タバタナキット(22=タイ)ら3人が1打差の2位。古江彩佳(21=富士通)は2アンダーの29位。畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)と笹生優花(20=フリー)は1オーバーの67位。横峯さくら(36=エプソン)は5オーバーで予選落ちした。

 「ここでは戦えないと思った」。渋野は初めてミッションヒルズCCに挑み、はね返された2年前を思い返し「その時より成長した。大人になっちゃった。いいショットが打てているし、マネジメントも」と胸を張った。

 3打差を追い掛けた。1番で残り110ヤードから9Iで20センチにつけてタップインで滑り出し、2番はアプローチを寄せて連続バーディー。5、6番は2~3メートルの好機をものにした。3パットした直後の9番で取り返すと、10番は第2打を20センチにつけた。13番では奥のカラーから58度のウエッジで放り込みチップインバーディーで単独首位に浮上した。

 距離が長く、ラフが深い難コースの攻略法を聞かれると「ティーショットは全力で打って、セカンドは頭を使って、ラフに入ったら腕力で出します」とおどけたが、初日に続きドライバーが好調で飛距離は279ヤード。「上位にいる分、アドってた(アドレナリンが出た)」と笑った。

 ショットの精度が高く、フェアウエーを外したのもパーオンを逃したのも3度だけ。左右に振られたピンをあえて狙わない堅実なマネジメントも光った。66は大会自己ベストを1打更新し、メジャー自己ベストに並んだ。

 米ツアーで首位に立つのは20年全米女子オープン第3日以来。「メジャーは自分の中でも凄く高い場所。ここで結果を出したい気持ちは他の場所より強い」とうなずいた。この大会は優勝者が18番の池に飛び込むのが恒例の儀式。「それは最後まで考えないようにします。まだ2日あるんで」と控えめに話すが、男女を通じて日本人初のメジャー2冠のチャンスが訪れた。

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