スピードスケート加藤条治が引退「全てがいい思い出」、今後は所属の博慈会職員に

[ 2022年3月30日 05:30 ]

引退会見に臨んだ加藤条治
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 スピードスケート男子500メートル元世界記録保持者の加藤条治(37=博慈会)が29日、都内で引退会見を開いた。五輪は06年トリノから18年平昌まで4大会連続出場し、10年バンクーバーで銅メダルを獲得するなど全大会で入賞。一時代を築いたスプリンターは「最高のスケート人生でした。五輪は金メダル候補と言われながら銅メダル一つ。満足いく結果ではないが、全てがいい思い出。“頑張ってきたな、自分”と思います。未練はない」と語った。

 20歳だった05年11月に当時の世界記録を樹立し、一躍注目を浴びた。昨年12月の北京五輪代表選考会は最終コーナーで転倒して最下位の25位。5大会連続の五輪を逃して現役引退を決断した。今後は所属する博慈会の職員となり、スポーツに関わる仕事に就く予定。日本スケート連盟のナショナルチーム強化にも携わる方向で「自分はスケート人なのでスケートに大きく関わっていきたい」と視線を上げた。

 ◇加藤 条治(かとう・じょうじ)1985年(昭60)2月6日生まれ、山形市出身の37歳。山形中央高から03年に日本電産サンキョーに入社。17年から博慈会所属。05年11月のW杯ソルトレークシティー大会500メートルで34秒30の世界新記録(当時)を樹立。五輪の500メートルは06年トリノ6位、10年バンクーバー銅メダル、14年ソチ5位、18年平昌6位。W杯通算14勝は小平奈緒らに次ぐ日本歴代5位。1メートル65、68キロ。血液型はO型。

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2022年3月30日のニュース