初のプール公式戦も「楽しめた」都筑有夢路が初の日本一 サーフィンジャパンオープン

[ 2022年3月30日 19:52 ]

サーフィンジャパンオープン ( 2022年3月30日    静岡・静波サーフスタジアム )

ジャパンオープン初制覇を果たし、笑顔でポーズを取る都筑有夢路
Photo By スポニチ

 ワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)出場権を懸けて行われ、女子は昨夏の東京五輪銅メダルの都筑有夢路(20=木下グループ)が初優勝を飾った。決勝では松田詩野(19)と対戦し、2本目に9・33点のエクセレントスコアを出すなどして、計17・76点をマーク。14・16点の松田を上回った。都筑にはWG(日程および開催地未定)出場権が与えられる。

 今大会は3回目で初めてウェーブプール(人工波施設)が会場となり、ほとんどの選手にとっては未体験の公式戦となった。自然の波と違って駆け引きやパドルバトルがない分、1人ずつ波に乗って技を競うため、技術の確かさが求められる。練習では何度か訪れている都筑も、最近では前日の公式練習で慣らしただけ。それでも1日を終えると、「初めてのプールの試合でどんな感じか分からなかったが楽しめた。いい経験になった」と笑顔で振り返った。

 トーナメントを上がるごとにライディングの質や確実性を高めていき、松田との対戦となった決勝では、2本目にキレのあるボトムターンを披露し、9・33点をマーク。一方で「女子でも今後は必要になる」というエアは着水をうまくまとめられないシーンが多く、「動いているところなので難しい。モノにしたい」と課題も挙げた。

 プロツアーでも世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)昇格を争うチャレンジャーシリーズ(CS)の出場権を獲得したばかり。今後は来週にもオーストラリアへ渡り、5月に開幕するCSに向けてさらなるスキルアップを目指す。一方で24年パリ五輪へ向けても「金メダルを獲ります!」と元気に宣言。日本女子のエースが2022年もサーフシーンをにぎわせる。

続きを表示

スポーツの2022年3月30日のニュース