東京SG、首位に浮上!中村亮主将「準備をしっかりしてきた結果」

[ 2022年3月12日 05:30 ]

ラグビーリーグワン第9節   東京SG33―29東京ベイ ( 2022年3月11日    秩父宮 )

<東京SG・東京ベイ>前半、突破する東京SG・マッケンジー(中央)
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 首位攻防戦は東京SG(旧サントリー)が33―29で東京ベイ(旧クボタ)を下し、8勝目(1敗)を挙げて首位に浮上した。前半終了間際にニュージーランド代表FBダミアン・マッケンジー(26)が来日初のシンビン(10分間の一時的退場)となったが、逆境をはね返す底力を発揮。WTB尾崎晟也(26)も得意のアタックを披露した。

 相手の土俵で真っ向勝負。意を決して逃げずにフィジカルバトルを続けた東京SGが、10分間の数的不利もはね返し首位浮上。CTB中村亮主将は「相手はフィジカルを強みにしていたので、その準備をしっかりしてきた結果」とうなずいた。

 準備の1週間、注力したのは「マインドセットの部分。受けずに意思を持ってコンタクトする。強度の低い練習でも意識しようと言ってきた」と中村亮。攻守ともに接点でFWが体を張り、5点を追う前半6分にはプロップ石原が相手ディフェンスラインを正面からぶち破るトライでゲームテーマを体現。マッケンジーが不在の10分間も、14人が密に連係し無失点で耐え、その後の反撃につなげた。

 日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が視察する中、後半12分に尾崎晟が挙げたトライも、右タッチライン際で3人のタックルをはねのける技ありならぬ“力あり”の一本。ジョセフHCの来場は「気づいていなかった」という26歳も、代表返り咲きへ「毎試合、高いパフォーマンスを心掛けている」とさらなるアピールを誓った。

 ≪東京ベイ 4点及ばず…≫南ア代表フッカーのマークスら主力を欠く中で接戦を演じたが、わずか4点及ばず。ゴールラインに迫りながらのミスもあり、フラン・ルディケHCは「流れをつかみきれなかった。プレーに一貫性がなかった」と悔やんだ。一方で前半25分には自陣からの連続攻撃でCTBテアウパが一気にトライを取りきるシーンも。地力アップを証明し、CTB立川主将も「ケガ人が出ていても接戦に持ち込めたのは成長」と話した。

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