小平奈緒に韓国の盟友涙でねぎらい「王冠の重さに勝ってほしかった」放送席から声援「諦めるな、頑張れー」

[ 2022年2月14日 00:15 ]

北京五輪第10日 スピードスケート女子500メートル ( 2022年2月13日    国家スピードスケート館 )

<北京五輪 スピードスケート>女子500メートル決勝、放送席に座る李相花さん(撮影・小海途 良幹)
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 18年平昌五輪のスピードスケート銀メダリストで19年に現役を引退した李相花(イ・サンファ=韓国)さんが世界を感動に包んだ金メダルと銀メダルの抱擁から4年、“盟友”小平奈緒(35=相沢病院)のレースを会場で見届け、言葉を送った。

 五輪連覇を逃し、17位に終わった小平のレースを見た李相花さんは涙を流しながら「王冠の重さに勝ってほしかった。その気持ちは誰よりもわかるから。やっぱり前の選手がいい結果を出しているから、その後で走る選手は負担が大きい」と世界の頂点に立ったことがある者だけが分かる重圧との闘いをおもんぱかった。

 放送ブースではスタート直後に「あ、スタートがちょっと遅い」と解説も「諦めるな、頑張れー!」と最後まで小平にエールを送っていた。

 小平はレース後「ちょっと相花が探せなくて。相花が大会前にメッセージをくれたり、前半戦からメールを送り続けてくれたのでとても心強かった。“奈緒はスケートうまくいってるよ”“奈緒ならできるよ”っていう言葉を何度も何度もかけてくれた。ただ、相花が2連覇した時のようには、うまくいかなかった」と語っていた。

 4年前の平昌五輪で対決した2人。敗れて涙ぐむ李相花に小平が寄り添ってねぎらい、抱き合った場面が日韓ファンの感動を呼んだ。そのかつてのライバルが韓国国営テレビ局KBSの解説者として来場した。

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