高木美帆 今大会2個目のメダルで個人最多記録を「5」に伸ばす さあ、一気に「7」まで伸ばせ!

[ 2022年2月13日 23:45 ]

北京五輪第10日 ( 2022年2月13日 )

<北京五輪 スピードスケート>女子500メートル決勝、タイムを確認しガッツポーズをする高木美帆(撮影・小海途 良幹)
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 5種目にエントリーし、日本選手団の主将も務める高木美帆(27=日体大職)が、13日の女子500メートルで銀メダルを獲得。最多を更新していた日本勢のメダル獲得数を5に伸ばし、再び更新した。まだ2種目を残しており、今大会で最大7個まで記録が伸びる可能性もある。

 改めて、高木美帆のこれまでの五輪の戦いを振り返ってみた。

 ☆10年バンクーバー スピードスケート史上最年少の15歳で初出場した。“スーパー中学生”として注目を浴びたが、1500メートルは23位、1000メートルは完走した35選手中最下位に低迷。日本が銀メダルを獲得した団体追い抜きは控えで一度も出場できなかった。

 ☆14年ソチ五輪 日本代表選考会で1000、1500、3000メートルの3種目に出場したが、すべて5位に終わり落選。五輪期間中は初出場した姉・菜那らの滑りを地元のパブリックビューイングで観戦し、複雑な想いにかられた。

 ☆18年平昌五輪 4種目に出場した。最初の3000メートルは6位。続く1500メートルで銀メダルを手にし、スピードスケート女子個人で98年長野五輪500メートル銅メダルの岡崎朋美の以来20年ぶりに表彰台に上がった。1000メートルで銅、団体追い抜きで金を獲得。一大会で金銀銅メダルをコンプリートした。

 ★冬季五輪の日本人最多メダル保持者
高木美帆(スピードスケート=金1、銀3、銅1)
河野孝典(ノルディックスキー複合=金2、銀1)
船木和喜(スキー・ジャンプ=金2、銀1)
小平奈緒(スピードスケート=金1、銀2)
原田雅彦(スキー・ジャンプ=金1、銀1、銅1)
清水宏保(スピードスケート=金1、銀1、銅1)
葛西紀明(スキー・ジャンプ=銀2、銅1)

【高木美帆ってこんな選手】
 ☆生まれ、サイズなど 1994年(平6)5月22日生まれ、北海道幕別町出身の27歳。家族は両親と兄、姉。身長1メートル64。血液型O。
 ☆競技歴 5歳でスケートを始める。15歳で出場した10年バンクーバー五輪は1500メートル23位、1000メートルは完走者で最下位の35位。14年ソチ五輪は代表選考会で落選した。18年平昌五輪は1000メートル銅、1500メートル銀、団体追い抜きで金メダルを獲得。女子1500メートルの世界記録を保持する。
 ☆他競技 幼少時代から運動神経抜群で陸上、水泳、サッカー、ヒップホップダンスなどに取り組んだ。小学6年時には陸上女子800メートルで、北海道・十勝地区の小学生記録を樹立。サッカーは15歳以下の女子日本代表候補に選出された実績を持つ。
 ☆メモ魔 常にメモ帳を携帯。気づいたことや人に言われたことなど、必要と感じたことは何でも書き留める。読書好きで、本屋巡りが趣味。幅広いジャンルに目を通し「スケートは生活の一部だから、大抵のジャンルが競技につながる」と競技力向上にも一役買っている。

【五輪戦績】
2022年北京 1500メートル銀、500メートル銀
2018年平昌 1000メートル銅、1500メートル銀、チームパシュート金
2014年ソチ 代表落ち
2010年バンクーバー 1000メートル35位、1500メートル23位

【自己ベスト】
500メートル 37秒22 2019年3月2日 カルガリー
1000メートル 1分11秒71 2019年3月9日 ソルトレークシティー
1500メートル 1分49秒83 2019年3月10日 ソルトレークシティー
3000メートル 3分55秒45 2021年12月10日 カルガリー
5000メートル 7分02秒72 2019年3月3日 カルガリー

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