大坂なおみ 連覇へ快勝発進 メンタル充実「ポジティブになる方法学んでいる」

[ 2022年1月18日 05:30 ]

テニス全豪オープン第1日 ( 2022年1月17日    オーストラリア・メルボルンパーク )

女子シングル1回戦で笑顔を見せる大坂なおみ(AP)
Photo By AP

 今季4大大会初戦が開幕し、女子シングルス1回戦で世界ランキング14位の大坂なおみ(24=フリー)は同50位のマリアカミラ・オソリオセラノ(20=コロンビア)に6―3、6―3で快勝した。2年連続3度目の優勝へ好発進し、2回戦は同54位のマディソン・ブレングル(31=米国)と対戦する。予選で敗れた日比野菜緒(27=ブラス)は故障による欠場者に代わり出場したが、1回戦敗退。男子シングルス1回戦で世界119位の西岡良仁(26=ミキハウス)も初戦で敗れた。

 豪快な空振りの直後、大坂が笑った。第1セット5―1リードで迎えた第7ゲーム。チャンスボールでスマッシュを試みたが、ラケットは空を切った。試合開始から5ゲームを連取。第6ゲームを落として嫌な雰囲気が漂い始めた中でのミスだった。昨年までならいら立ちをあらわにしてもおかしくない状況だったが、意識的に笑顔をつくり集中力を維持。1時間8分のストレート勝ちにつなげ「メンタル面を重視していたが、自分的にはしっかりしていたと思う」と胸を張った。

 相手は元ジュニア世界1位で、昨年ツアー初優勝を飾った新鋭だった。大坂は第1サーブ成功率51%、凡ミスは相手の15回を上回る28回と苦しみながら、6度のブレークポイントで4度ブレークに成功。逆に5度握られたブレークポイントを4度セーブするなど要所でギアを上げた。練習に取り組むバックハンドのスライスも駆使し「スライスのミスは気にしないようにしている。徐々に良いショットになっている」と手応えを口にした。

 会見では国外退去を命じられたジョコビッチに関する質問を受け「自分に集中してるので影響はなかった」と強調。より突っ込んだ質問が飛ぶと「その質問はパス」と冷静に返した。昨年はコート内外で周囲の目が気になり「皆から批判されているように感じた」と疑心暗鬼になったという。昨年9月からの約4カ月の休養で現在メンタルは充実しており「今はもっとわがままに、でもポジティブになる方法を学んでいる」と視線を上げた。対戦相手も周囲も気にせず、2年連続3度目の優勝へ突っ走る。

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月18日のニュース