“最後の指揮”昌平・御代田監督と選手との熱い絆に感動

[ 2021年12月31日 05:30 ]

全国高校ラグビー大会2回戦   昌平0ー64桐蔭学園 ( 2021年12月30日    花園ラグビー場 )

<桐蔭学園・昌平> 試合を終え選手たちをねぎらう昌平・御代田監督(撮影・大森 寛明)
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 【高校ラグビー MCリレーコラム】今大会のMBSハイライト番組「全国高校ラグビー大会ハイライト」(当日深夜放送)とのコラボ企画コラム「想いひとつ」の第3回は、三ツ廣政輝アナウンサー(26)が今大会を最後に退任する昌平の御代田誠監督(50)と選手との熱い絆で結ばれた想いをお伝えします。

 御代田監督が今大会で退任することを選手たちに伝えたのは、宿舎入りした日だったそうです。選手にしてみれば、まさに青天のへきれきだったでしょう。監督の熱意に打たれ国学院久我山志望から昌平に替えた北川拓来主将は練習日から涙を抑えることができなかったと関係者に聞きました。

 御代田監督が就任したのは13年前。当時部員は3人でした。11年の関東高校大会埼玉県予選では深谷に0―107で敗退。本当にゼロからのチームづくりだったと思います。監督は選手集めに際し、メッセージを手紙に書いて送っています。そこから練習を通じ、監督と選手の間には深い深い絆が生まれたことは想像に難くないでしょう。

 相手は優勝候補の一角でもある桐蔭学園。初の3回戦進出を目指していたチームにとっては強敵でした。それでも選手たちは監督の指導に報いるため、最後まで諦めずプレーしました。せめて1トライでも返したかったでしょうが、0―64でノーサイドの笛が鳴りました。

 試合後、泣きじゃくっていた北川主将が監督との思い出を聞かれた時に少しだけ表情が和みました。それだけ師弟の間には楽しい思い出もたくさんあったということです。

 御代田監督は目標は達成できなかったけれど選手たちの成長した姿に満足そうでした。花園で監督と選手の想いがひとつになり、熱い絆を見せてくれたことに感動が止まりませんでした。(ハイライト次回放送は、あす1日深夜1時55分から)

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2021年12月31日のニュース