坂本花織がSP79.23点で首位!笑顔全開のハイスコア 2位は樋口新葉74.66点 フィギュア全日本

[ 2021年12月23日 20:49 ]

フィギュアスケート全日本選手権第1日 ( 2021年12月23日    さいたまスーパーアリーナ )

<全日本フィギュア第1日>女子SP、演技の途中で笑顔を見せる坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートの北京五輪代表最終選考会となる全日本選手権が24日に開幕した。女子のショートプログラム(SP)は坂本花織(21、シスメックス)が完璧な演技を見せ国際連盟公認の自己ベスト(77.78点)を上回る79.23点のハイスコアを叩き出し首位発進。樋口新葉(20、明大)が74.66点で2位につけた。2位の樋口から5位の三原まで4人が1点差にひしめく大混戦。勝負のフリーは25日に行われる。

 <女子SP上位成績>
(1)坂本 花織 79.23点
(2)樋口 新葉 74.66点
(3)河辺 愛菜 74.27点
(4)宮原 知子 73.76点
(5)三原 舞依 73.66点
(6)松生 理乃 72.31点

 坂本は11月のNHK杯後に体調を崩したが、この日のSPでは好演技を披露。ダブルアクセル、3回転ルッツ、フリップ―トーループの連続3回転を鮮やかに決めた。演技中からスマイル全開で、スコアを確認すると両手をくるくる回して大喜び。「本当にこの試合の1週前くらいから緊張がやばくて、NHK杯以上の緊張を感じていた」と言うが、「会場入りすると試合だなと気持ちが入って、緊張も試合に支障が出ない程度の緊張になっていった」と振り返った。

 18年平昌に続く、2大会連続の夢舞台へ。「4年前は運が良ければ入りたいくらいだったけど、今年は優勝して一発で決めたい気持ち。そこは4年前と全然違う。フリーもしっかり集中を最後まで切らさずに、パーフェクトにできたらいい」と頂点だけを見据えている。

 アイスダンスはリズムダンス(RD)が行われ小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)が68.16点で1位。転倒が響いた村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)は昨年を下回る63.35点で2位発進となった。

 ★日本連盟が定める五輪選考基準は次の通り。ペアの三浦璃来・木原龍一組は既に内定している。

 【男女シングル=枠は3】

 (1)全日本選手権優勝者を選出。

 (2)全日本2&3位、GPファイナル出場権獲得者(男子=鍵山優真、宇野昌磨、女子=坂本花織)、国際連盟(ISU)今季ベストスコア上位3人(男子=宇野、鍵山、佐藤駿、女子=坂本、三原舞依、宮原知子)を満たす選手の中から総合的に選考する。

 (3)(2)の基準を満たして選考から漏れた選手、世界ランク上位3人(男子=鍵山、羽生結弦、宇野、女子=坂本、紀平梨花、樋口新葉)、今季世界ランク上位3人(男子=鍵山、佐藤、宇野、女子=坂本、樋口、三原)、国際大会と強化部指定の国内大会の今季技術点上位2人(男子=宇野、鍵山、女子=三原、坂本※全日本で変動の可能性あり)から総合的に選考する。

 【アイスダンス=枠は1】

 全日本最上位組、世界ランク最上位組(小松原美里・小松原尊組)、今季世界ランク最上位組(村元哉中・高橋大輔組)、ISU今季最高得点の最上位組(村元・高橋組)から総合的に選考する。

 全日本への参加は必須。過去に世界選手権3位以内の実績がある選手は選考基準に照らして評価して選考される場合があるが、女子の紀平は世界選手権の表彰台がなく代表入りの可能性はない。
 

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