100人超クラスターで75日間活動停止 流通経大・内山監督が涙「頑張ってくれたと思う」

[ 2021年11月28日 18:20 ]

ラグビー関東大学リーグ戦1部   流通経大19―71東海大 ( 2021年11月28日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<流経大・東海大>前半38分、流経大・カペネを3人がかりで倒す東海大。伊藤のトライにつなげる(撮影・篠原岳夫)
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 昨年度は2位に入るなど近年は優勝争いの常連だった流通経大だが、東海大に19―71で完敗。3勝4敗、勝ち点12の5位でリーグ全日程を終えた。

 6月に新型コロナウイルスのクラスターが発生。部員など100人を超える陽性者が出て、7月いっぱいまでの75日間、完全に活動が止まった。9月下旬の開幕までにこなした実戦は、わずか3試合。初戦でいきなり中大に敗れるなどつまづき、最後までチームとして成熟できないまま、最後の試合を終えた。

 会見で内山達二監督は「結果としてこれだけの大差が付いた。いい負けっぷり。ただ最後まで諦めずに80分間やり抜いた」と終盤に2連続トライを挙げた選手たちを称えた。続けて「結果が出なかったことは自分の責任を感じる。4年生は(心が)折れてしまう状況もあったが、決して下を向かずに…」とまで話すと、思わず涙。隣に座ったフッカー西山主将(4年)、FB河野(4年)も目頭を赤くする中、「頑張ってくれたと思います」と話した。

 グラウンドをいっぱいに使うダイナミックラグビーがチームの代名詞。鍛錬期に十分な練習ができず、大前提となるフィジカルバトルにことごとく敗れたことで、王者相手に持ち味を発揮できなかった。西山主将は「この期間(75日間)があったら、できたことがあるんじゃないかという思いは正直あります」と話す一方、「要所でダイナミックなラグビーを見せられたと思う。後輩が引き継いで、来年頑張ってほしい」と思いを託した。

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2021年11月28日のニュース