錦織 ジョコに17連敗も収穫の第1セット先取!王者も「ケイのレベルに驚いた」

[ 2021年9月6日 05:30 ]

テニス 全米オープン第6日 ( 2021年9月4日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

ガッツポーズする錦織(AP)
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 男子シングルス3回戦で世界ランキング56位の錦織圭(31=日清食品)は男子史上3人目の年間グランドスラム(4大大会全制覇)を目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)に7―6、3―6、3―6、2―6で逆転負けした。対戦成績は2勝18敗となり、準優勝した14年大会準決勝での白星を最後に17連敗。それでも、第1セットを奪うなど善戦したが、シングルスの日本勢は全て姿を消した。

 第1セットはタイブレークの末に先取した。錦織がジョコビッチからセットを奪うのは18年ウィンブルドン選手権以来、3年2カ月ぶり。第2セット以降はギアを上げた絶対王者に屈したが「また壁を越えられなくて残念だが、彼との最近の試合では一番良かった」と強調した。ジョコビッチからも「ケイのレベルに驚いた」と称えられた。

 東京五輪で完敗した反省を踏まえ、戦術を変更。得意の速い展開ではなく、深い返球を続けて重圧をかけるストローク戦で勝機を探った。13度握ったブレークポイントを2度しかものにできず勝負どころで差が出たが、8月上旬に痛めた右肩が万全ではない中で善戦。世界ランクでトップ10復帰を目指す日本のエースは「確実に良くなっている。自信はだいぶ戻ってきている」と手応えを口にした。

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