ウィザーズ1点差負け 八村20得点も10位に後退 ウエストブルックは182回目のTダブル

[ 2021年5月11日 11:02 ]

ホークス・ヤングにマークされる八村(AP)
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 東地区全体9位のウィザーズは10日、敵地アトランタ(ジョージア州)で同5位のホークスと対戦。124―125(前半62―61)で敗れて今季の成績は32勝37敗となり、この日キャバリアーズを111―102で下して32勝36敗となったペイサーズに抜かれて10位に順位を落とした。

 8日のペイサーズ戦で50得点を挙げながら左太腿を痛めたブラドリー・ビール(27)はこの試合を含めて少なくとも2試合を欠場。ウィザーズは前半こそ1点をリードしたが、第3Qで17―35と失速し、第4Q中盤で最大19点差から6度も1点差に詰め寄ったが、残り2・3秒で放ったラッセル・ウエストブルック(32)の3点シュートはリングに嫌われた。

 ウィザーズはここ4試合で2度目の1点差敗戦。ペイサーズとは0・5ゲーム差だが、同率で終了した場合はウィザーズが上位となる。またペイサーズが勝ったために12位につけていたラプターズのポストシーズン進出の可能性が消滅。11位のブルズは残り4試合となった段階でウィザーズとのゲーム差を「2・5」にしている。

 8日のペイサーズ戦でオスカー・ロバートソン(元ロイヤルズ、バックス=1960~73年シーズン)に並ぶ通算181回目(今季36回目)のトリプルダブルを達成したウエストブルックは40分出場して28得点、13リバウンド、21アシスト。第4Qの3分30秒、ホークスのダニロ・ガリナリ(32)が外したシュートをキープしたところで10リバウンド目をマークし、歴代単独1位となる182回目を記録した。

 八村塁(23)は28分出場してフィールドゴール(FG)を19本中9本(うち3点シュートは3本中1本)決めて20得点と3リバウンドをマーク。12得点を記録した第2Q7分53秒からの1分16秒間ではダンク2発と3点シュートで8得点を集中させたが、120―121で迎えた第4Q残り1分33秒に放った3点シュートは入らず、その19秒後にはトラベリングをコールされてこの日唯一のターンオーバーとなった。

 今季はレギュラーシーズン終了後に地区全体7位と8位、9位と10位が「プレー・イン・トーナメント」を行い、前者の勝者が第7シード。前者の敗者と後者の勝者がもう1試合を行って勝った方が第8シードとなる。

 ウィザーズは12日に再度ホークスと対戦し、14日(キャバリアーズ)と15日(ホーネッツ)の2試合を地元ワシントンDCで行ってレギュラーシーズンの全日程を終了するが得点部門で2位(31・4)につけているビールの出場は微妙になっている。

 ホークスは3連敗のあと白星を2つ並べて38勝31敗。トレイ・ヤング(22)が36得点と9アシスト、ジョン・コリンズ(23)が28得点、ボグダン・ボグダノビッチ(28)が今季の成功率が43・1%に達していた3点シュートを12本中7本決めて25得点をマーク。リバウンド部門でリーグ1位のクリント・カペラ(26)は10得点ながら22リバウンド(うちオフェンス7本)を稼いでウィザーズを振り切った。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場6分48秒=2得点)
(1)29秒・正面やや右からジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
(2)1分5秒・正面やや右でプルアップからジャンプシュート=×
(3)1分59秒・ペイント内からターンアラウンドでジャンプシュート=×
(4)2分38秒・正面でプルアップからジャンプシュート=×
 ▼第2Q(出場8分29秒=12得点)
(5)4分16秒・速攻から左サイドを疾走してダンク=〇(アシスト・バターンズ)
(6)6分43秒・速攻から左手でレイアップ。ガリナリの反則を誘う=〇
*6分43秒・フリースロー1本=〇
(7)7分6秒・正面右からプルアップでジャンプシュート=×
(8)7分53秒・速攻からロングパスを受けて右手でダンク=〇(アシスト・ウエストブルック)
(9)8分19秒・速攻からアリウープでのダンク=〇(アシスト・ウエストブルック)
(10)8分52秒・右エルボー付近からジャンプシュート=×
(11)9分9秒・右コーナーから3点シュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
 ▼第3Q(出場6分29秒=無得点)
(12)49秒・正面やや右から3点シュート=×
(13)5分41秒・ゴール下でシュートに持ち込んだがコリンズにブロックされる=×
(14)6分10秒・ゴール下でポンプフェイクからシュート=×
 ▼第4Q(出場5分45秒=6得点)
(15)6分24秒・右エルボー付近からジャンプシュート=〇(アシスト・ウエストブルック)
(16)9分7秒・ペイントエリアで体勢を崩しながらジャンプシュート=×
(17)10分5秒・ポンプフェイクからゴール下=〇
(18)10分27秒・右コーナーから3点シュート=×
(19)11分7秒・速攻から左手でダンク=〇(アシスト・ウエストブルック)

 <東地区プレーオフ当落線上の順位>
(8)ホーネッツ(33勝35敗)
(9)ペイサーズ(32勝36敗)
(10)ウィザーズ(32勝37敗)
(11)ブルズ(29勝39敗)
(12)ラプターズ(27勝41敗)
 *今季のレギュラーシーズンは72試合。プレー・イン・トーナメントには7~10位が進出。ラプターズ進出の可能性は消滅

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