錦織 2季ぶりの4強ならず…紙一重の黒星「勝ちたい気持ちが前に出て硬くなった」

[ 2021年3月7日 05:30 ]

男子テニスABN・AMROワールド第5日 ( 2021年3月5日    オランダ・ロッテルダム )

シングルス準々決勝、ショットを放つ錦織(AP)
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 シングルス準々決勝で世界ランキング45位の錦織圭(31=日清食品)は同26位のボルナ・チョリッチ(24=クロアチア)に6―7、6―7で敗れた。両セットともタイブレークにもつれこんだが、勝負強さを欠きストレート負け。19年4月のバルセロナ・オープン以来、ツアー大会2季ぶりの4強進出はならなかった。

 第1セットは先に相手のサービスゲームを破り、2セット目のタイブレークも4―2と先行する場面があった。錦織は「勝つチャンスはあったので残念。自分への期待感もあり勝ちたい気持ちが前に出て硬くなった」と振り返った。連戦の疲労もあり紙一重の戦いに敗れたが、今大会3試合で右肘手術や右肩故障による低迷を脱した手応えはある。

 敗戦の中でもフォーム改造の成果で威力を増したサーブや復調したストロークは随所で光った。2季ぶりのツアー大会4強入りは逃したが「(復帰後)初めてプレーに自信を持てた。今週のプレーのレベルに満足している。まだアップダウンがあるのはしょうがない。こういう大会が続けば良くなっていく」と完全復活を見据えた。

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2021年3月7日のニュース