橋本新会長がIOC理事会であいさつ ジェンダー平等推進チーム発足、小谷SDがリーダー

[ 2021年2月24日 22:10 ]

オンラインで出席したIOC理事会を終え、記者の取材に応じる東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長。右はスポーツディレクターを務める小谷実可子氏
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子新会長は24日、国際オリンピック委員会(IOC)の理事会に日本からオンラインで就任後初めて出席した。既に就任当日、IOCのバッハ会長とは電話会談を実施していたが、この日は各理事の前であいさつ。「私自身が元アスリートで、大臣も経験したことも含めて歓迎する、一緒に頑張ろうと大変温かい言葉をいただいて、改めて身の引き締まる思いだった」と話した。

 また、就任会見で掲げた3つの重点政策「新型コロナウイルス対策」「ジェンダー平等の推進」「東京モデルの将来への継承」を披露し、IOCのコーツ調整委員長から「IOCとしても一緒に取り組むべき問題」と言われたことを明かした。

 ジェンダー平等については、組織委内に武藤敏郎事務総長直属の「ジェンダー平等推進チーム」を発足させ、小谷実可子スポーツディレクター(SD)をリーダーに据えることを決定。チームには知見のあるアドバイザーらを加え、25日から早速活動を開始することも明らかにした。また、組織委の理事会の女性比率を40%以上に上げる“公約”についても「早急にメンバーを推薦したい」と話した。

 IOC理事会には、3月25日に福島・Jヴィレッジをスタートする五輪聖火リレーについて「コロナ対策を万全にして、安全最優先で進めていくことが重要」と報告。実施にあたっては25日にガイドラインを発表予定で、沿道の観客には社会的距離やマスク着用などのルールを守ってもらうことを盛り込んだという。「希望の道をつなごう、というリレーのコンセプトを体現できるように、万全の体制でスタートしたい」と意欲を口にした。

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