原沢 右肩痛め初戦敗退…東京五輪柔道男子100キロ超級代表に“暗雲”

[ 2021年1月14日 05:30 ]

柔道マスターズ大会 第3日 ( 2021年1月13日    カタール・ドーハ )

男子100キロ超級の原沢久喜
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 男女計5階級が行われ、東京五輪男子100キロ超級代表で16年リオデジャネイロ五輪2位の原沢久喜(百五銀行)が初戦の2回戦でウクライナ選手に一本負けし、敗退した。足技に倒れた際に、右肩を負傷したとみられる。東京五輪代表は男子90キロ級の向翔一郎(ALSOK)も2回戦でベカ・グビニアシビリ(ジョージア)に一本負けして敗退した。第2日は女子70キロ級で大野陽子(コマツ)が全4試合一本勝ちで優勝、男子73キロ級で17年世界王者の橋本壮市(パーク24)、女子63キロ級の鍋倉那美は準優勝だった。

 開幕が190日後に迫る五輪に暗雲が立ちこめてしまうのか。1年1カ月ぶりの実戦となった原沢は初戦となる2回戦の1分すぎ、場外際でウクライナ選手の強引な小外掛けで右肩付近から畳に落下。そのまま抑え込まれた直後に参ったをした。右肩を負傷したとみられ、その後も動けず、係員の手を借りて退場した。

 昨年3月の五輪延期決定後は、7月前後から乱取りを再開。夏ごろからは、頻繁に天理大での出稽古に励み、73キロ級五輪代表の大野将平(旭化成)らと下半身強化に取り組んだ。

 大野が「腹筋が割れてきた。超級で割れているのはリネールと原沢くらい」と舌を巻く肉体を手に入れたが、まさかの結果に苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

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2021年1月14日のニュース