新関脇大栄翔 同い年の大関・朝乃山から刺激「自分もしっかり考えて稽古をしないと」

[ 2020年9月2日 14:49 ]

新関脇の大栄翔(左)は激しい突きで大翔鵬を攻める 
Photo By 提供写真

 新関脇の大栄翔(26=追手風部屋)が2日、電話での代表取材に応じた。この日は大相撲秋場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて埼玉県草加市の追手風部屋で申し合いを行い、「立ち合いでしっかり当たることと突き押しで攻めること」を意識し、十両の大奄美、大翔丸らに19番取って16勝。部屋には自身を含めて7人の関取がいるだけに「いろんなタイプがいるので自分にとってもプラスになる」と納得の稽古となった。番付発表後は各方面から祝福の声が届いた。「そうやって期待してもらえることは本当に光栄なことなので、プレッシャーとは考えずに、自分の中で気合に変えていきたい」と意欲を示した。

 7月場所は小結で11勝を挙げ、大関の地位に近づいた。7月場所が新大関だった朝乃山とは同じ1993年度生まれ。「本当に刺激になるし、意識せざるを得ないというか。意識する」とライバル視している。直接対決は7勝5敗とリードしているが、最近は4連敗中。「向こうもいろいろ考えて稽古していると思うし、自分もしっかり考えて稽古をしないと駄目だなと思う」と雪辱に燃えている。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、最近は埼玉県朝霞市の実家にも戻っておらず、タイニープードルのチロルにも会えていない。愛犬に直に関脇昇進を報告するためにも「悪い成績は残せないですね(笑い)」と奮起を誓った。

 大栄翔と同じ追手風部屋の新入幕・翔猿(28)は秋場所から新しい締め込みにする。新十両からは銀、最近は金のものを使っていたが、今回は「ブルーハワイ系」(剣翔が命名)にした。「水色とかでもよかったと思うが、誰もしていなさそうな色だったので」と再び個性的な色を選んだ。1日から稽古場で締め、肌になじませている。

 幕内で対戦したい力士は、同じ学生相撲出身で同学年の御嶽海、北勝富士。2人とも上位の番付だけに今場所に対戦が組まれる可能性は低い。自身が番付を上げなければ実現しないだけに「とりあえず定着していきたい」と奮闘を誓った。

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2020年9月2日のニュース