バックス敗れる 東地区準決勝初戦でヒートに苦杯 フリースローで決定的な差

[ 2020年9月1日 10:41 ]

バックスのG・アデトクンボとルーズボールを争うヒートのアデバイヨ(AP)
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 警官による黒人男性への発砲事件に抗議するために26日の試合をボイコットした東地区全体1位のバックスが31日に地区準決勝の初戦に臨んだが、5位のヒートに104―114(前半60―63)で敗れ、マジックとの1回戦同様に黒星スタートとなった。

 バックスでは先発ガードのエリック・ブレッドソー(30)は右太腿を痛めて欠場。今季の最優秀ディフェンス賞を獲得し、2季連続のシーズンMVPが濃厚となっているヤニス・アデトクンボ(25)は身長差で13センチ劣るヒートのジェイ・クラウダー(30)の執ようなマークにあってなかなかボールを持たせてくれず、フィールドゴール(FG)の試投数は今季平均(19・7)を大きく下回る12(成功6)にとどまった。

 結局今季リーグ5位の29・5得点を記録していたアデトクンボは18得点とリバウンドをマークしたが、今季の成功率が63・3%といまひとつだったフリースロー(FT)を12本中8本までを失敗。チーム全体でも26本中12本を外すなど(成功率53・8%)、初戦ではリーグ最高勝率を残したチームらしからぬ試合内容だった。昨夏のW杯中国大会の米国代表だったクリス・ミドルトン(29)は28得点、センターのブルック・ロペス(32)は24得点を稼いだが、マイク・ブデンホルザー監督(55)は第2戦以降の戦略の見直しを迫られそうだ。

 ヒートはスイープ突破を果たした1回戦(対ペイサーズ)を含めて今ポストシーズンでは無傷の5戦全勝。ジミー・バトラー(30)がアデトクンボとは対照的にFTを13本中12本成功させて今季自己最多でポストシーズンでも自己最多の40得点をたたき出した。ゴラン・ドラギッチ(34)は27得点、バム・アデバイヨ(23)も12得点と17リバウンドをマーク。チームのFTは27本中25本を成功させて(成功率92・6%)接戦をものにした。

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