豊昇龍 目指す“叔父”朝青龍超え!スピード出世の新入幕21歳「2桁勝って三賞」

[ 2020年9月1日 05:30 ]

目標は2桁勝利と三賞!!番付の最上段に載ったしこ名を指さす新入幕の豊昇龍
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 日本相撲協会は31日、大相撲秋場所(13日初日、両国国技館)の新番付を発表し、豊昇龍(21=立浪部屋)は西前頭16枚目で新入幕を果たした。18年初場所初土俵から所要15場所は叔父で元横綱の朝青龍より3場所遅いものの、スピード出世。新入幕2桁勝利&三賞獲得で“叔父超え”を目指す。

 眼鏡が柔和な印象を与えるものの、強い意志を感じさせる目元は朝青龍そっくりだ。リモート会見に臨んだ豊昇龍は、図らずもその“叔父超え”を宣言した。

 「2桁勝って三賞獲るのが目標。(持てる力を全て出し切って)体に力が残らないよう頑張りたい」。敬慕する朝青龍は新入幕の01年初場所で9勝6敗。三賞も獲得できなかった。その事実を報道陣から指摘され「知らなかった。そうなんだ」と驚いた。

 「叔父さんは本当に凄い人。(叔父が)褒めてくれるように頑張っています」。相撲を始めた高校時代から映像でその姿を目に焼き付けた。「動画を見るとワクワクして体が熱くなる。自分もこの人みたいになりたい。その気持ちがあったから今、ここにいる」。レジェンドを超える好機は大きなモチベーションとなる。

 18年初場所初土俵から所要15場所での新入幕。12場所の朝青龍より3場所遅い。本人は「来年ぐらいに(幕内へ)上がれれば、と思っていた。早く上がれて良かった」と謙虚に語った。だが同席した師匠の立浪親方(元小結・旭豊)は「本当はもっと早く上がりたかったと思います。常に叔父さんの影を追っていますから」と弟子の思いを明かし「でも十分に早い。もっと上を目指してほしい」と期待をかけた。

 春場所に続いて腰痛に悩まされていた7月場所でも10勝5敗、十両優勝決定戦に進出した。「(腰が)だいぶ良くなった」と手応えを口にした21歳。秋場所は、大暴れの予感が漂う。

 ▽豊昇龍 立浪部屋からは現師匠の継承後、4人目の新入幕。モンゴルからは27人目、外国出身では50人目。

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2020年9月1日のニュース