【羽生結弦、語る(2)】4回転半「降りるまで、もうちょっと」

[ 2020年2月9日 19:54 ]

フィギュアスケート四大陸選手権最終日 ( 2020年2月9日    韓国・ソウル )

<フィギュア四大陸選手権最終日>男子フリー、演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 7日の男子ショートプログラム(SP)で世界最高となる111・82点をマークして首位に立った羽生結弦(ANA)が、フリー187・60点、合計299・42点として初優勝を飾り、ジュニアとシニアの主要国際大会を完全制覇する“スーパースラム”を男子では初めて達成した。

 【羽生結弦と一問一答(2)】

 ――ファイナル、全日本を経て、どのように立て直したのか
 「しばらく立て直らなかったです、正直言っちゃうと。まあ、正月も、まあ、トロントで過ごして。で、やっぱり、正式に決めた、曲の変更を決めた時期が分からないので、ちょっと定かではないんですけど。昔のプログラムとか色々滑ってみて、その時すごくスケートに力をもらっていたんですよね。で、それで、やっぱスケート楽しいなってすごく思ってて。でも、なんか、エキシビのプログラムとかもいろいろやったんですけど、やっぱり競技プログラムだからこその楽しさっていう感覚もやっぱりあって。そこにはなんか、その、難しさをギリギリのところまで突き詰めていって、それプラスアルファで表現したい何かっていうものが、やっぱりそれぞれのプログラムたちに残っているんだなって。それを感じながら滑っていたら、いつの間にかなんか気持ちが戻ってきてたって感じですかね。スケートに対しての気持ちっていうんじゃなくて、自分の感情的なものがちょっと戻ってきたかなっていう感じですね」

 ――トロントに戻ってから今大会に向けて
 「スムーズではないですね。まあ、練習は一応しているんですけど、やっぱり、その、内発的動機がまったくないので。だから、なんか難しかったです、練習自体」

 ――4回転半の完成度は
 「とりあえず、もうちょっとって感じですかね、自分の中では。降りるまで、もうちょっとって感じですかね。まあ、ほんとはこのリンクが良ければ、相性が良ければ、アクセルの練習とかもしながら、試合に向けてっていう感じかなという風には思っていたんですけれども。ま、やっぱりルッツでちょっと苦戦もしてたっていうのもあったので、今回はやらずに。とりあえず、帰ってからどれくらいの体のダメージが残っているか分からないので、回復次第、すぐ練習したいなっていう気持ちではいます」

 ――世界選手権でアクセルを入れるか
 「ま、一応そのつもりではいます。ちょっと確証はないです。結構、やっぱり、立ちはだかる壁は高いので」

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