ナイキ 厚底シューズ新モデル発表 “規制”知ってた?東京五輪でも使用可能

[ 2020年2月6日 09:44 ]

厚底シューズ
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 米スポーツ用品大手ナイキは6日、陸上長距離で好記録を連発している厚底シューズの次世代モデル「エアーズーム アルファフライネクスト%」(以下アルファフライ)を発表した。昨年10月にエリウド・キプチョゲ(ケニア)が非公認レースで2時間を切ったときに履いていた試作品の市販モデルとなる。厚底シューズを巡っては1月31日に世界陸連が靴底の厚さやカーボンプレートの枚数などに関する新ルールを発表したが「アルファフライ」はいずれも規定内に収まっていて、東京五輪でも使用することが可能になる。

 厚底シューズ規制を巡る論争の火種になった“超厚底”シューズに対する規制を知っていたかのようなタイミングで市販モデルを発表した。英ガーディアン紙によると、靴底の厚さは39・5ミリで4センチ以内とした世界陸連の規定には違反しない。「アルファフライ」を試した関係者は「とてつもなく速い。少しの力でもこれまでのシューズより前に進む」と話しているという。米ウォールストリート・ジャーナル紙によれば今月末にオンラインで数量限定で販売するという。

 ナイキによると、つま先部分に「ズームエアポッド」と呼ばれるクッションを増設。かかとには厚底シューズのカギとなる「ズームXフォーム」を増量して衝撃吸収力が向上した。ナイキは「記録を打ち砕くために作られたレーシングシューズ」としている。
 世界陸連は1月31日、既に市販されているタイプの厚底シューズ使用を認める新ルールを発表。靴底の厚さは4センチ以下で反発力を生むプレートは1枚まで。4月30日以降は大会前に4カ月以上市販されていることが条件で、店頭やネット通販などで購入できない靴は特注品として禁止となっている。

 昨年10月にキプチョゲ(ケニア)が非公認レースの42・195キロで史上初めて2時間切りした際に使用した、3枚のプレートが入っているとされるナイキの超厚底試作品が規制対象とみられていた。

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